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2024年03月22日00:01

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イザヤ13章

【イザヤ13章 「バビロン」という言葉は,末日の世界の罪悪を表すために主が使われたものである】
イザヤは,現代のバビロンが滅び,繁栄した状態から凋落し,その民があまねく罪悪に染まる様子を目の当たりにするかのように先見した。そしてイザヤ独特の筆致で,「バビロン」という言葉を使って,末日の様子と裁きを表現したのである。地上にはいつもその時代特有のバビロンがあった。しかし,預言者たちの先見した末日のバビロンは,その中でも最悪のものであり,また主が降臨されるときに滅ぼされねばならぬものであった。
当時バビロンは強大なアッスリヤ帝国の一地方でしかなかったが,イザヤは,アッスリヤではなくこのバビロンがユダ王国に裁きをもたらすことになると正確に見抜いていた。また最終的にはバビロンも自ら裁きを招くようになることも預言した。同時に,バビロンという言葉を,世界とその悪を表す象徴として使った。それゆえ,イザヤがバビロンと言うときには,その名前の帝国と霊のバビロンの両方を指しているのである。
神はバビロンを征服するために軍隊を召集された。このときの軍勢はメデア人である(イザヤ13:17参照)。この召集に対する答えは約130年後に出た。このとき,メデアとペルシャの同盟軍はクロス大王の指揮の下にユフラテ川をせき止め,その川床を渡ってバビロンの城壁まで進軍し,町を包囲して,帝国を征服したのである。この出来事の意味を考えるとき,霊的な意味での「バビロン」という言葉の内包するものを頭に描くと,その意味がいっそう明確になる。この召集は「聖別した者ども」(イザヤ13:3)に対する呼びかけである。すなわち末日の聖徒たちに対して,ともに参集し,神と一緒にこの世界から罪悪(バビロン)を一掃せよと呼びかけているのである。
イザヤ書や『旧約聖書』のほかの書では,ユダヤ特有の両義的な表現がよく見られるが,この13章もその顕著な例である(特別講座E参照)。
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