天皇とシャーマニズム２

そもそも　シャーマニズムとはどういったものか

世界中に古代において広がっていた「巨大樹」「世界樹」の伝説
実際に存在したわけではない　
まーものの例えだｗ
でかい木があって　それは世界を覆うような大きさで
そのてっぺんの方に天界
根っこの部分に地下世界があって
木を登ったり降りたりしてその見聞を伝える役目がシャーマンで
その情報を利用して共同体を統治するのがシャーマニズムの基本的構造である

シャーマニズムでは上の方にある天界は天国や極楽ではない
地下の国もいわゆる地獄ではない
しかし　良い生き方をした人間はより高いところで生まれるということになっている
よって　どんな世界か知っているシャーマンに寄付をして　正確な情報を得る
共同体の統治者がシャーマン的な知識を持っていれば
より簡単な統治が可能になる
まあ　そのあたりのシステムは今もあんまり変わらない
フランス革命以降の宗教と政治の分離は
キリスト教というシャーマニスムと縁を切るということで
しかし　キリスト教徒は縁を切っても　シャーマニズムとはなかなか縁が切れない
だから時折　政治的な手段をもって政治的に墓力装置を得ようとするものが出現する
西洋の絶対王政は　要はシャーマニズムのことだ
その流れをはるか東からじっと見ていた共同体が日本だ

丁度　天皇という存在が彼らにはあった
その存在をして宗教的熱狂をというのが近代的天皇制の始まりである
ここで不思議なことが起こる
シャーマンの無きシャーマニスムだ
天皇制とは　ようは仏教やキリスト教の代わりで
ゆえにシャーマン的役割は不要なものであり　邪魔なものだ
同時に現実に存在する天皇に伝承的な奇跡は起こらず
「国民の象徴」というよくわからない存在となり
その地位は民主憲法下へと横滑りした
そこでは徹底して空虚であることが重要で
奇跡は起きないというのが天皇制を現実たらしめる条件であり
そういう宗教なのだ
日本人のある種の宗教嫌い
リーダーシップ嫌いは　たぶん原因がそこら辺にあるｗ

まあつづく