買ってしまいました。
大阪の美術館の収蔵品を展示している東京の美術館の図録…ややこしい。
東洋陶磁美術館は大好きな美術館で何度も行っていますが、意外と展示品のトータルな図録がなく、そういえばこういうの持ってなかったな…と。
それが、東京の泉屋博古館で名品展が開かれているので、収蔵品の名品が一堂に会して、図録が本当に東洋陶磁美術館名品集になっているのです。
なのでわざわざ泉屋博古館の図録で買う。
しかも、この図録は通常の展覧会の図録という感じではなく普通の本の体裁です。
東洋陶磁美術館の名品が鑑賞できる!
しかも写真がとても美しい!
安宅コレクションに関する説明もあります。
安宅産業の安宅英一氏の執念の収集、安宅産業の破綻。そして住友グループがコレクションを買い取り大阪市に寄贈。大阪市はそれを受けて、コレクションを展示するための専用の特別な美術館を建設。
なんかねー、今の時代の方が、経済の停滞で余裕がなくなったせいか、文化=お金にならない、という意識が強くなって、文化が軽視されているような気がします。当時の方がいろいろ見識の高い人がいたんだなーと思います。
やはり東洋陶磁の白眉と言えば、宋代青磁の龍耳瓶。通称砧青磁。
完璧なフォルム、オリーブがかった絶妙な青、くすみすぎず光りすぎないとろりとした釉薬の輝き。何もかもが完璧で、いくら見ても飽きません。
でも、飛青磁の方が国宝で、砧青磁は重文なんですよね…。
浅彫りの文様を施した白磁の椀も息をのむほど美しい。
見覚えのあるものばかりですが、改めてどれも素晴らしいなーとうっとり。
安宅コレクションの基本になったのは韓国陶磁だと言います。
韓国陶磁では独特の象嵌の高麗青磁があります。色の濃淡の違う土で象嵌を施した青磁です。これは中国にも日本にもありません。
朝鮮時代の器はあまり好みではないものが多いな…と思いましたが、はたと気が付きました。なんだかわび・さびの世界みたいなんです。外国かぶれの私はわび・さびの世界は好きではないのです。茶席で好まれそうな器です。
そういえば、美術館に行った時もこのあたりはほとんど素通りしてました。
東洋陶磁美術館は改装のため長期休館中。(だから名品をごっそり貸し出しできたんですね)。
来春に新装会館する予定ですので、その時はまた特別な展覧会でもするのではないかと期待して待っています。
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