【音楽】　最近購入したＣＤ　~山田磨依のダマーズ作品

先日４／２２(土)の、山田磨依ピアノリサイタルの会場で購入したＣＤである。このＣＤの発売日は４／２８とのことだが、先行発売していたものである。

●ジャン＝ミッシェル・ダマーズ (1928-2013)
　・献呈
　・タランテラ
　・鐘
　・おとぎ話
　・ピアノソナタ
　・雨
　・朝に

　　　山田磨依 (ピアノ)　　　　(2022録音、MOLLIS)

このＣＤに収録されている曲は、リサイタルでも演奏された曲である。すでにこのＣＤも数回聴いているが、当日の演奏が蘇るようでもある。

｢おとぎ話｣は１６曲からなる小品集で、演奏会では８曲が抜粋して演奏されたが、このＣＤには全曲が収録されている。｢眠れる森の美女｣、｢長靴をはいた猫｣、｢シンデレラ｣、｢青い鳥｣、｢美女と野獣｣、｢赤ずきん｣など、お馴染みのお話しを題材にしたものばかりだが、各々１分にも満たない短い曲にエッセンスを詰め込んでいるのだろうか。明るく楽しい中にもちょっとスパイスを効かせたようで、なかなか面白い作品である。ピアノソナタは３楽章構成の、ダマーズのピアノ作品としては大曲である。第２楽章が聴く人によってイメージもいろいろ違うというが、どこか知らない世界に入ってしまうような、不思議な感覚になる曲でもある。最後に｢雨｣と｢朝に｣を入れたのも、スケールの大きなソナタのあとのアンコールという感じである。

山田磨依は、間違いなく日本におけるダマーズ演奏の第一人者である。