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2022年11月05日06:13

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黙示1:13-16

【黙示1:13-16 ヨハネの用いた表象】
黙示録を読む人は,ヨハネが表象を用いて語っているのに目を見張る。慣れないために,奇異にさえ感じるようである。しかしこれは,文化背景や言語の用法が根本的に異なるためである。現代の教会員のほとんどは,西洋文化に染まっている。そのため,建築家が建築資材を使うように言語を用いる傾向がある。つまり,細部に至るまでコンクリートで固めた建物を建てる。しかし,聖地を含む東洋では,言語の用法がもっと芸術的である。単語は,芸術家が絵を描く色のようなものである。したがって,東洋の人々は,形や細部よりも,効果にもっと関心を払う。西洋の人々が太陽が昇っていると言うのに対して,アラブ人は,太陽が床を上げて出て来ると言うかもしれない。
御存じのように,ヨハネはユダヤ人であり,西洋文化ではなく,東洋の文化に染まっていた。したがって,ヨハネは,主の口から鋭いもろ刃の剣が突き出ていたと,救い主のことを述べている。しかし,具体的な情景を描こうとする西洋人の心には,何とも理解し難いとしても,この描写は完全に受け入れることができる。東洋人の心には,その人が事の詳細よりも,表象の持つ効果に関心を払っているならば,表象に大きな意味があるのである。ヨハネの記述の示す表象を文字どおりに解釈して絵を描くと,何ともグロテスクな姿になることだろう。しかし,東洋人は物事を表象で表すのを好むということを思い起こせば,7つの頭と10本の角を持つ獣や,イナゴにたとえられた軍隊,口から火を出す預言者たち(11:5;19:15)などは,永遠の真理の美しく深遠な表象となることだろう。
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