約半年、あっという間でした本当にいつの間にか8月も終わる。
最近ようやく職業を持つことの大切さを身に染みて感じるようになりました。
35年にも及ぶ教職人生はいろんな場面がありましたが最後の勤務校はキツかった。
朝は普通に考えれば8時を過ぎたら生徒全員が席に着いているモノですがそれがない。
必ず7〜8人くらいは席に着いていないというか学校に来てすらいない。
8時も10分を過ぎる辺りで3〜4人来る･･･あとは保護者へのショートメールでの連絡。
これですぐに返信が来るのは半分くらい。昼前にやっと来る家庭も数軒。
4時間目が終わると給食準備ですが、まずは手洗いに行かせるのがひと苦労･･･
コロナ禍の最中なのでしっかりした手洗いは必須なんですが、これがまともに出来ない。
配膳が終わるのを見計らって温食や副食物の残りを欲しい生徒に分け与える。
完全に終えたらようやく自分も席に着いて･･･教壇の上に教卓があるから食べにくい･･･
生徒よりずっと遅く食べ始めるけど、後始末のこともあるので掻き込むように食べる。
完全に下膳させ配膳台の後始末までを確認してようやく終了。
で、お昼休みは生徒の｢生活の記録」に目を通しコメントを丁寧に書き入れる。
週の半ばには学級通信を製作(この学校では殆ど誰も目を通さないのに)金曜日に印刷。
この中で授業をやるけどこれがまた大変！教科書の〇ページを開きなさい･･･と指示して全員が開くまで全て確認しないと全く開こうともしないのが半数くらい。
透視図法を教えるために消失点の場所を指示する。黒板にデカデカと図を描いて上から3.5�僂福�左から8.5�僉�これが重なる所に点を打つ！
コレを図示しながら3回ほど繰り返して点を打たせようとするけど理解出来ない生徒が半数以上居る･･･。
で、改めて机間巡視してひとりひとりに直接教えると｢そんなん難し過ぎて解んない｣と。
スケッチブックに丸を描かせてみる。出来るだけ綺麗に｢まる」を描くんだよ。と
ところがまともに「まる」が描けない生徒が多数･･･真っ直ぐに線を引かせても歪みまくるし。
毎日がこんな感じの繰り返しでした。精神がどんどん消耗していく毎日だったなあ。
鹿児島市内で一番学力が低いと聞かされ「なるほどな」と強く納得！
また生徒指導困難校として長きに渡りその名は鳴り響いて来た有名校でした。
迷路のような校舎の造りや校内の校則の複雑さも輪をかけて仕事のし辛い学校でした。
大規模校で自宅から歩いて行ける程の近距離だし、次年度も続けて採用されるのは間違いなかった。
さすがに精神が保たなかったようです。ちょうど1年前の9月からは辞めることしかアタマになかったな。
今でも収入面などを考えると継続するべきだったとは思うけど、もしあと3年続けたら？
まず間違いなく寿命を縮めたな！これは間違いない。
さすがにコレを抑えて勤務する気にはなれませんでした。
もし現役最後の勤務校だったら？続けただろうなあ･･･どうやっても頑張っただろうと。
県内でも一番の富裕層が住み、生徒も穏やかで躾も行き届いている学校でした。
けど、そんな良い学校に居られるはずもなく定年と同時に再任用は転勤。
5カ月全くやることがなく自由気ままに家の手入れや庭木の手入れ、ガレージ整備etc
何もせずだら〜っと過ごす日もかなり多かった。お陰で生活リズムがどんどんだらしなくなる。
それでもジョギングの習慣をつけていたお陰で完全に動かない生活にはならなかった。
来週の月曜日は就職のための面接に行きます。採用されたら保育園の用務員。
自分の出来る仕事が最大限に活かせるんじゃないかと考えた結論です。
場所も近くて通いやすいのも此処が良い！と決めた要因のひとつ。
採用されるかも判らないし、採用されても過ごしやすいかも解らない。
けど、中学校に勤務するよりは遥かに過ごしやすかろうと思います。
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