WOWOWで見ました。
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/kettosaiban
中世のフランスで実際にあった決闘裁判の話です。「羅生門」スタイルと言われていましたが、3人の人物の視点で同じ物語が語られます。
中世では裁判で原告と被告の主張が異なる場合、決闘で決着をつけることがありました。神が正しい裁きをすると信じられていたからです。
最後は正義が勝ったー!と盛り上げて決着するような話にもできそうなんですが、なんか、どよーんとしてるんですよね。結局何が真実だったのか…と改めて思わせるためでしょうか。
ただ、マルグリットが告発するきっぱりとした態度はとても印象的でした。「泣き寝入りしない」という並々ならない決意が伝わってきました。でも、夫が負けたら潔く火あぶりになるつもりだったんでしょうか。
男二人が彼女をどう見ていたか、という「真実」も、裁判の審問もの「そこまで聞く?」みたいな残酷さも、女性の人権が認められていない時代だったことを示しています。
いや、現代でもレイプの告発をした女性に対して世間は冷たいですよね。挑発したんだろうとか、全力で抵抗したことを証明しないと訴えが認められないとか。
なんてことを色々考えてしまう映画でした。
画面全体が中世ヨーロッパの陰鬱な気候や暗い石造りの城の中などを反映して暗め。でもそれがリアルで、私にはかえってうれしいです。また、パリではノートルダム大聖堂が建設中。大聖堂の周辺はただの野原。パリってこんな風だったのか…。そういうのが見られるのも素敵。…ただの中世マニアです。
これは原作本(ノンフィクション)があるそうです。読んでみたくなりました。
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