mixiユーザー(id:19325581)

2021年12月23日00:00

54 view

旧約聖書後半 特講(B-1)

【ヘブライ人の間では預言者とは何か】
神は古代イスラエルにおいて預言者を立てられたが,これは現代において預言者を召されるのと同じ理由による。預言者は,神の律法とそれに従う生活について教え,必要に応じて悔い改めを呼びかけ,イエス・キリストについて証を述べる。時代を問わず,まことの預言者が行う業は,神の使者として行動し神の御心を宣べ伝えることである。ジョン・A・ウイッツォー長老は次のように説明している。
「預言者は教師である。預言者という言葉の意味は,この言葉なくしては語れない。預言者は,主が人間に啓示したもうた一連の真理である福音を教え,霊感の下にそれを民が理解できるように説明する人である。預言者は真理の解説者である。さらに彼は,人の幸福は神の律法に従ってこそもたらされることを教える。また道を踏み誤っている人に悔い改めを叫ぶ。預言者は,人間家族に関して,主が目的としておられることを達成する戦士となる。彼の生活の目的は,主の救いの計画を支持することである。彼はこのことをすべて主との密接な交わりによってなす。そしてやがては『主のみたまによって力に満ち』るのである(ミカ3:8;教義と聖約20:26;34:10;43:16参照)。......
時の経過とともに,『預言者』という言葉は主として啓示を受ける人,主から指示を受ける人の意味に取られるようになってきた。そして,預言者の仕事が未来の出来事を予告し,預言するものと間違って解釈されてきている。これは幾つかの預言者の働きの一端にすぎない。
もしも預言者がただ啓示を受けるだけの人ならば,『聖見者,啓示者』という呼称は『預言者』という呼称をただ強調するだけのものとなる。......
預言者はまた,主から啓示を受ける。その啓示は,すでに授けられた真理を説明するものであるかもしれないし,以前には人に伝えられていなかった新しい真理の場合もある。そのような啓示を受けるのは,正式にその地位に召された者に限られる。低い役職にある者が高い役職にある人のために啓示を受けることはない。」(『証言と和解』pp.257-258)
預言者になる人には,どのような資格が必要だろうか。A・セオドア・タトル長老は,この質問に答えて次のように述べている。
「まず第1に,神が彼を預言者として選ばれることである。これは,人が神を選ぶこととまったく異なる。救い主は使徒たちに言われた。『あなたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたを選んで按手聖任したのである。それは,あなたがたが行って実をむすび......。』(欽定訳ヨハネ15:16)
『わたしたちは,福音を宣べ伝え,その儀式を執行するためには,人は預言によって,また権能を持つ者による按手によって,神から召されなければならないと信じる。』(信仰箇条1:5)
であるとすれば,預言者は主の権威ある代表者である。たとえ世が彼を認めなくとも,要件は,神が彼によって語られるということである。」(「生ける預言者とは」『聖徒の道』1974年2月号,p.81)
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する