ブルースを信じる心

いきなりあった赤ん坊
無人駅
帰りたくなったカウンターの飲み屋
無理な笑顔
無理のない笑顔

何気ない挨拶
ある種の別れ
夕立
草いきれ

工場の匂い
錆びた鉄
油で滲んだ水たまり
皮の何か

どうしようもないことに出会うこと
わかってること
永遠にわからないこと
永遠に続く夏の午後
少し笑うこと



そういうものを信じている
どこまで行っても　望みは叶わない
叶えたいとも思わない
ただ　繰り返す中で
時々　笑う
そんな心を信じている
そして
戒律のように
そこから離れないようにしてる