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2021年06月19日00:48

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ジャンボ鶴田怪物伝説(789)

86年「創立15周年記念ジャイアント・シリーズ」第2戦は10月4日土曜日開催、後楽園ホール(テレビ生中継、観衆2,100人満員発表)大会。テレビ生中継とあって試合開始は午後6時より。

メインイベントには2日続けてニキタ・コロフ&クラッシャー・クルスチェフ組のザ・ロシアンズが登場、この日はジャパンプロレスの元祖維新軍、長州力&アニマル浜口組と対戦、7分10秒、クルスチェフが浜口をパワースラムからの片エビ固めで破りロシアンズが開幕2連勝。

新日本プロレスの維新軍時代は副将格で長州をサポートしていた浜口でしたが、ジャパン移籍、全日本プロレス参戦と同時にナンバー2の座を谷津嘉章に譲り(アメリカに生活の拠点を置いていたキラー・カーンはマサ齋藤同様、別格とする)、以後は一歩下ったポジションにいましたが、全日本で言うと石川敬士と同格位かそれより悪い扱いになってしまったのは石川には失礼ながら残念に思いました。

セミファイナルは鶴田&天龍組がタイガー・ジェット・シン&ポール・ダイヤモンド組と対戦、13分3秒に鶴田がジャンボ・ラリアット一発で軽量のダイヤモンドを体固めに降し鶴龍コンビの貫禄勝ち。10月21日、創立15周年記念大会となる両国国技館でスタン・ハンセンに奪われたインターナショナル・ヘビー級王座に2度目のリターンマッチを挑む鶴田は、今シリーズはこの日と両国しかない東京の興行であるテレビ生中継の後楽園でハンセンと全国のファンに向けてラリアットのフィニッシュという強烈なメッセージを発信したことになります。

セミ前に行われたジャパン対カルガリー・ハリケーンズ、谷津&寺西勇組vsスーパー・ストロング・マシン&ヒロ斉藤組は11分4秒、谷津を自軍コーナーに逆さ吊りにして攻撃を加えたハリケーンズの反則負け。

前回書いた通り、アメリカ修行が決まったハリケーンズの高野俊二がこの日リング上から観客に渡米の挨拶を行い、10月15日に全日本プロレスと親交が深かったミネアポリス、セントポール、シカゴを中心としたAWAエリアに出発しています。

プロダクションであるハリケーンズに海外とのコネクションはなく、馬場の肝入りでしたが、輪島大士の帰国も決まり、日本人選手が飽和状態であったのも事実でしょうが、全日本でもジャパン所属でもないハリケーンズ所属の高野俊をアメリカに行かせたのは、やはり馬場が大きい身体のレスラーが好きであり、196cmの長身でミサイルキックを使いこなす高野俊の素質を高く買っていたことは間違いないところで、「アメリカでスケールの大きなレスリングを学んで来い」ということなのでしょう。

この時点ではまだジャパン分裂、ジャパン&ハリケーンズが新日本プロレスにUターンという事象はまだ起きていませんが、馬場の頭の中では異分子である彼らの反乱はある程度予見出来ていたはずであり、何かあれば高野俊は全日本に取り込もうと考えていたフシはあると思います。

タイガーマスクはカール・フォン・スタイガー相手のシングルマッチを行い、僅か3分53秒にダイビング・ボディアタックからの片エビ固めで快勝しています。タイガーマスクも大物リック・フレアー(来日キャンセル)との対戦を控え絶好調。

石川&ロッキー羽田&サムソン冬木組vsラッシャー木村&ザ・グレート・カブキ&鶴見五郎組の6人タッグマッチ、阿修羅・原の欠場で戦力ダウンした国際血盟軍にカブキが助っ人として加わりました。11分8秒にR木村が羽田をブルドッキング・ヘッドロックからの体固めで撃破。カブキは国際血盟軍とは既に過去何度か共闘していますが力強い助っ人でした。

ブラッド・レイガンズ&ミスター・オリンピア組はジャパンの小林邦昭&保永昇男組と対戦、5分57秒にレイガンズが高速のサイド・スープレックスからの片エビ固めで業師保永からフォール勝ち。

全日本対ジャパンが2試合連続で組まれ、マイティ井上と栗栖正伸のシングルマッチは8分21秒、サマーソルト・ドロップからの体固めでM井上の勝利。大熊元司&渕正信組と仲野信市&笹崎伸司組は10分5秒に大熊がジャンピング・ヘッドバットから笹崎を体固めに降し全日本の連勝。

全日本同士のハル薗田と百田光雄のシングルマッチは11分4秒、薗田が回転エビ固めで大先輩の百田を破り、第1試合の全日本対ジャパン若手対決、小川良成と佐々木健介の一戦は9分21秒に小川がドロップキックからの体固めで健介を倒しています。
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