最近購入したCD。
●アレクサンドル・グラズノフ (1865-1936)
・ヴァイオリン協奏曲
●マックス・ブルッフ (1838-1920)
・ヴァイオリン協奏曲第1番
シルヴィア・マルコヴィチ (ヴァイオリン)
ミルツェア・クリテスク指揮ジョルジュ・エネスコ・フィル
(1973録音、WEITBLICK)
日本ではあまり有名ではないかもしれないシルヴィア・マルコヴィチだが、30年位前にたまたま買ったシベリウスの協奏曲のCDが非常に気に入って、今でもこの曲の個人的ベスト盤である。それゆえ、マルコヴィチのヴァイオリンで他の曲の演奏も聴きたかったのだが、もともと録音が非常に少なく、ほとんど聴けずにいた。しかし、最近このグラズノフとブルッフの録音がCD化された。しばらくは忘れていたが先日ようやく購入した。
グラズノフはマルコヴィチの得意とする曲だそうで、それは聴いても分かる。たっぷりと表情豊かに歌い上げる演奏は見事であり、この演奏が評判が高かったと言われているのも納得である。私の好みにも合う。そのグラズノフばかりが注目されがちだったようだが、ブルッフの活き活きとした演奏も素晴らしい。マルコヴィチのブルッフは、すでに2種類のライブ録音を聴いているが、この録音も最後まで集中力をもって見事な演奏になっている。
珍しい曲ではないが、新鮮な気持ちで聴けた1枚で、個人的お気に入り盤がまた加わった。
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