mixiユーザー(id:1940449)

2020年10月01日20:02

70 view

べき乗則 2.何が面白い 何がわかる

この世界で統計を取るとわかってくることは多い
時には思いがけない結果が出る

このべき乗則にしても同じで
これに気づいた物理学者も
ただひたすら単純な実験を繰り返し
その結果をプロットしてグラフを描くことによって
何がべき乗則であり何がそうでないのかを一つ一つ確認して行ったのだ
言い換えれば
何が偶然であり 何が偶然ではないのか
それを見極めていく作業だ

砂つぶを一つ一つ根気よく落としていって
どの時点で雪崩が起きるのかを実験した科学者は
その雪崩の規模がべき乗則であることを発見した
これはのちには正確にはべき上足ではなかったことが明らかになったが
それは些細な問題で
無数の小さな雪崩から大きな雪崩まで
まさにべき乗則であると判断できる結果がとりあえずは出た

同様な物事を抜き出してみよう

世界で起きる革命や紛争はべき乗則である
経済的恐慌や不況はべき乗則である
都市の規模
感染症のクラスターの大小
山火事の規模
ぶつけて砕けたジャガイモの大きさ
地震の規模
消費の流行規模

等々 我々の世界にはべき乗則に合致する統計結果は数限りなく存在する
いわばこれらは予測不能で偶然に支配されている
なぜそうなるのか? は結局未だによくわかっていない
量子物理学などの世界ではそういうことはよくある
ただ 実験により確認できるという事実があることをとりあえず認めるしかない

経済学者の経済理論によって
経済の先行きが予測できたことはない
地震学者の各種の理論によって
地震が予知されることもない
感染症においてどこでいつどの程度の感染者がでるのかも予測不能である
いかなる都市計画をもってしても 実際にどの地域で人口が増えるのかを予測できない
次に何が売れるのか その規模を予測することもできない

いわば べき乗則は偶然を特定する
多くの学問は 何らかの因果関係を探して突き止め
その性質を知ることによって
様々な危機を回避しようとしてきた
ただその多くは机上の空論となり
実際にはそれらの現象は偶然が左右するものとなっていることがわかった

厳密に言えば 原因がないわけではない
しかしその原因は無数の関係の中で生じるので
それらの一つ一つを加味して考えることは実質上不可能だし
どれほどコンピューターの演算が早くなろうと
物事は原子 分子 の世界の影響下にあり
その影響の数たるや10を何乗しても追いつくものではない

前の日記でAIについて書いた
全く信じることができないとも書いたw
その理由は情緒的な話ではなく
戦争も恐慌もべき乗則だからだ
AIが世界をどれほどコントロールしようが
それらの論理とは全く次元の違う原因を持つべき乗則に そもそもが支配された世界の中では
戦争も恐慌もなくなりはしないのだ
それは我々人類が愚かだという理由ではなく
我々がこの三次元に時間を加味した四次元に生きる生物で
当然 それは他の次元の影響下に成り立っているというからに他ならない
だからこそ 偶然 なのだ

もう少し詳しく言えば
我々の世界は常に臨界点に向かっていく性質がある
砂山を思い描いてほしい
一粒ずつそこに砂を落としていけが
いつかは雪崩てしまう
このモデルはべき乗則を示す物事の基本で
どの瞬間の一粒がそれを引き起こすのかはわからない
何も起きないかもしれないし
いきなり大雪崩が起きるかもしれない
砂つぶは それに接する数個の砂との関係があり
その数粒はそれぞれ接する数個ずつの砂つぶとの関係性でそこにある
いわば どの砂つぶも関係性を持ち
独自の歴史性を持っている その歴史が消えることはなく
何らかの形で影響を与え続けている
そして いよいよそれらの関係性がある臨界点に達した時
大小の規模でなだれ落ち
またそこで新しい歴史の要因となる

感染症にしても同じで
どれほどの人数が どのような密度でお互いに反応するのか
それは その人の免疫力から 細菌やウイルスの性質
あるいは温度 湿度 風向き 頻度
あらゆる関係性のネットワークの中で感染は成立する
よって それを食い止めることはできない
ただ 感染してしまった人間に対して
適切な処置を行い続ければ
死者は減るし 感染源が減少することにもなるので
おのずと感染症は減っていく
雪崩が止まったということで
臨界点にある場所が減少したということだ
ただし 急激に広がる割には
終わる時の裾野は広く緩やかになる
極端な感染防止を行えば行うほど 裾野は広い
臨界点が容易に再生されるからだ
事実 今回のコロナ騒ぎの世界の感染者数の推移は
まさにべき上足に則っている
まだ時折感染の山はくるだろうが
全体としてはすでに終息に向かっているとみていい

べき乗則は 一見 偶然であるという
取りつく島もないような話にも聞こえるが
起きてしまったことの対処には役に立つ
ような因果関係を持ちdして 見当はずれな労力を払うこともなくなる
まだまだ研究途上の学問分野だし
その底は限りなく深い

改めて 偶然という言葉の意味を考えてみるには
とても面白い素材なのだ

おれは別次元がチラリと見える瞬間であると思っているw
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年10月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近の日記

もっと見る