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2020年09月03日00:10

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イザヤ24-35章(15-16)

【イザヤ29:1-4「アリエルのようなものと な る 」 と は ど う い う 意 味 か】
ダビデはエルサレムに住んでいたが,アリエルというの はそのエルサレムの別名である。預言の典型的な様式に従 い,この聖句もやはり複数の意味を含んでいる。エルサレムがその背教のゆえに大きな災難に直面しているときには, どの時代であってもこの預言を当てはめることができよう。 また,エルサレムという名称は時に総称としても用いられ る。つまり,単にエルサレムという都市にとどまらず,国家全体を指すのである。これはワシントンと言ってアメリ カ合衆国を指したり,モスクワと言ってソビエト連邦を指 したりすることと同じである。リグランド・リチャーズ長 老はこの預言の両義性について次のように注釈を加えてい る。
「深く考えながら〔イザヤ29:1-2を〕読むならば, 彼〔イザヤ〕がエルサレムの滅びることを予見しただけで なく,エルサレムに似たほかの大きな都市が滅びることをも予見していたことが理解できるであろう。イザヤはさら に次のように続けている。
『その時あなたは深い地の中から物言い,低いちりの中 から言葉を出す。あなたの声は亡霊の声のように地から出, あなたの言葉はちりの中から,さえずるようである。』(イ ザヤ29:4)
『モルモン書』がなければ,この世で上記の聖句を整然 と説明できる人はいないし,またイザヤの予見した,エル サレムの民に似ているというのがどの民を指しているのか 理解できる人もいない。『モルモン書』では次のように説明 している。『わたしの子孫とわたしの兄弟の子孫は,不信仰 に陥って異邦人に打たれる。まことに,主なる神は彼らの 周りに陣を構え,彼らを山で囲み,彼らに対してとりでを築かれる。そして彼らは地に倒されて,もはや存在しなく なる。しかしながらその後,義人の言葉が書き記され,忠 実な者の祈りが聞き届けられるので,不信仰に陥った者の すべてが忘れ去られるわけではない。
滅ぼされる者が,地から人々に語りかけるからである。 その言葉は低く地の中から出て来て,その声は霊媒の声の ように聞こえる。主なる神はその者に力を授け,まるで地 の中から出て来るかのように,その者が彼らのことをささ やけるようにされる。こうして彼らの言葉は,地の中から ささやくのである。
主なる神はこう言われる。「彼らは彼らの中で行われるこ とを書き記す。そして,それらのことは,一つの書物に書 き記されて封じられる。不信仰に陥った者は,神にかかわ るものを絶やそうとするので,それらのものを得られな い。」』(2ニーフアイ26:15-17)
ジョセフ・スミスは『モルモン書』が出版されたとき, どうやってこのようなことを知ったのであろうか。しかも, この教会が組織される以前のことである。『モルモン書』 は,神によって世に出されユダの記録と一つにされるとの約束を受けた記録である。もしそうでなければ,ジョセフ・ スミスがこれらのことを知り得たはずがない。『モルモン 書』にある解き明かしを知らずに,このイザヤの預言を理 解できる人がいるだろうか。」(『大会報 告』1963年4月,p.118)
『モルモン書』は実際地に倒されて土の中から物言う 民の声である。事実,この書物はイザヤの預言どおりに,土の中から取り出されたのである。
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