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2020年06月19日17:24

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『一握の砂』勝手解釈 Part3

石川啄木
【砂山の裾によこたはる流木にあたり見まはし物言ひてみる】


何かが凄いです。
難しいです。実際分かりませんが、
相変わらず何の知識もなく解釈してみます。

「砂山の裾に」とあるので、そこじゃないといけないのでしょう。

岩は、永い時が過ぎる間に崩れ、それらが膨大な旅をしながら更に小さくなって散り、そしてまた、あちこちから集まって同じような大きさの砂粒の層となっていく。

生命を宿している生体はやがて死を迎え、魂はどこへいくのでしょう。肉体はいつか気体や粉になり世界に広がって行く。生まれ変わり(前世)というものを私は信じませんが、生命だった物が散り、集まって生命を形作るというのは間違いありません。

文学者として物想いにふける作者もそんな壮大なドラマに関心がない筈がありません。
砂に感情移入は流石に難しいでしょう。旅の途中にある流木になら、その旅の事について尋ねてみたくなるところ。

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コメント

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