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2020年06月19日16:33

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『一握の砂』勝手解釈 Part2

石川啄木
【砂山の砂に腹這ひ初恋のいたみを遠くおもひ出づる日】


夜だと仰向けでも初恋の人の事を思い出して感傷に浸る事ができますが、昼だと明るすぎるので、子供が地べたで泣きべそをかくように、うつ伏せになって両腕に額を乗せて光を和らげます。

その時に自分の息遣いが聞こえてくる。

恋をした経験は誰でもあると思います。夜明かりを消すと恋しい人のことが思い起こされて、とんでもないくらい苦しくなる。息が荒くなる。私は少なくともそうでした。あるいは、相手の息遣いがを過去に聞いたからかもしれませんが。
その条件反射のようなもので、昼間、自分の息遣いが初恋のときの意識と結びつく。

しかし「砂」は味気なく(砂を噛むなどの連想)拒否をしてくる。やはり遠く引き剥がされ、切なさは癒えない
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