西山浄土宗
霊場本尊 聖観世音菩薩
創立 文明年間以前(室町時代)
洛西観音霊場のうち来迎寺と名づけられたお寺が二ヶ所あります。
井戸の来迎寺と物集女の来迎寺。
いずれも西山浄土宗で、山号は紫雲山となっています。
阿弥陀如来が極楽から亡くなった人を出迎えに紫雲に乗って現世に降りてくることを来迎といいます。
もちろん本尊は阿弥陀如来ということになります。
ここのご本尊は片足を半歩踏み出した姿をしているそうです。
今にも亡くなった人を出迎えに行こうとしているときの姿を捉えているのでしょうか。
その隣に観音さまもまつられているそうです。
いるそうですと書かざるを得ないのは、新型コロナウイルスの感染を避けるため本堂内部への立ち入りは禁止されていたからです。
珍しいスタイルの阿弥陀如来像だけに、拝めないのは残念なことです。
唱うれば声を尋ねて来迎の
蓮のうてなに乗るぞうれしき
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