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2019年11月05日14:58

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会津名物「輪箱飯」

(続き)

堀宜雄学芸員のギャラリートークが終わり、質問したい事柄も幾つかあったが、このあとの行程の時間も気になり、図録(2,300円)を購入して慌ただしく福島県立美術館を出たのは15:00過ぎ頃だった。

飯坂線で福島駅へ戻り、駅前のバスセンターで会津若松行きの高速バス切符(1,650円)を購入、15:55発の便を待った。
陽が落ちてくるとさすがに風が冷たく、ケヤキの枯葉が渦を巻いて飛び散る。
用意してきた服では少々震えた。
台風19号は、この高速バスや復路で使う磐越西線にも影響を及ぼした。心配し、しばらくネット情報をチェックしたが、早期に復旧したようだった。

1時間半程高速道路を走り、会津若松駅前に到着したのは17:30頃。
駅前通りをほんの数分歩いて、会津若松ワシントンホテルに入る。

当夜は会津名物の「輪箱飯(わっぱめし)」を食べようと、チェックしてあった割烹「田季野(たきの)」に一応予約の電話。
寒いのでタクシーとも考えたが、散策がてら街を歩く事にした。
中央通りから迷いつつ細い路地に入り、20分程で店の前に着いた。
なるほど老舗の構えである。旧陣屋を移築復元したものだそうだ。

知らない物をこまごま頼むより会席料理が善かろうと、輪箱飯含む「田の膳」コースとやら、3,300円也。地酒「中将」を1本。
前菜は、棒たら煮とニシンの山椒漬、ゴボウと馬の挽き肉を和えた「会津けっとばし」その他。

会津名物「小露(こづゆ)」。

天麩羅は、ニシン、ゲソ、カボチャに何と饅頭も。

竹材を曲げた器の名物「輪箱飯」は、シメジ、フキ、マス等をご飯に載せて蒸してある。それぞれの風味が蒸す事でご飯に程好く沁み亘っている。
デザートはシャインマスカット1粒、皮のまま頂く。

肉類は、前菜中の、和え物に入った馬肉の挽き肉のみだった。
会津の人達は随分昔からこうした食を愉しんできたのだろう。
大満足の夕餉で、心豊かな気分。

帰りは七日町方向に歩を進めつつ、ホテルへ向かう。
明日の朝食のパン等を買おうとコンビニを探すが、ない。何故だろうか？
仕方なく地元スーパーで買い物。

ホテルに着く頃にはすっかり冷えた。
熱めのシャワーを浴びて、1日目はお終い。

(続く)
　

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