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2019年10月24日21:04

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詩『許しこそ最高の快楽』


 身に着けたもの、得たもの、全てを投げ出して額を地面に打ち込んで、血が流れ、歯は折れ、流れ出る鉄槌の味を口内で噛み締めて、喉を引き裂くように叫べ 
 
 叫べ 叫べ 叫べ 慄き、涙を流し、 ただ純なる感情で頭を塗りつぶしてただただ想い浮かべ、心の底から謝罪の言葉を垂れ流して

 かの人に、何かが手を差し伸べて頬を撫でるまで

 許しこそが最高の快楽。 

想いすらも供物にして、生き物でもなく、ただ己を曝け出して泣き叫んでこそ得られるのが救い。

 ただ叫べ 泣け 慄け ただ全てはこのためだけにあると
 
 腐り果てた臓物を曝け出す 喜びを思って
 
 ただ叫べ 謝罪を 許しを請えるがいい

 許しこそが最高の快楽。 許しこそが ああ許しこそが 
 快楽であり救いであり目標であり、全てだと。

認識してジクジクと切り刻まれるようにただ悲鳴という名の賛美歌を

 そして最高の安堵と何もなくなった後に吹く風に狂喜して。

 自分が消えていく歓喜と慈悲に包まれる安堵を甘受して。 

 ただ全てを捨てて 捨てて 無になる悦楽を。


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