中国の国立公園制度はややこしいです。
まず国家公園という制度があります。
全中国でわずか１１ヶ所。
いちばん古いところでも２０１６年ですから、ごく最近の制度です。
有名どころでは北京の長城もありますが、パンダや東北トラの保護地区を国立公園としたところもあり、観光開発よりも自然保護に軸足があるようです。
一方、国家級風景名勝区があります。
英訳では「National Park of China」となっています。
こちらの制度が始まったのは１９８２年ですから改革開放政策が始まって間もない頃のことです。
全国で２４４ヶ所。
中国の有名な景勝地はほぼすべて網羅しているといってよいでしょう。
自然保護よりも観光地の開発と管理を目的に制定されているようです。
よくわからないのはその範囲で、国家公園は公式ホームページを持っていますが、国家級風景名勝区にはホームページがありません。
さらに中国には、国家森林公園、国家湿地公園、国家地質公園、国家考古遺跡公園があります。
おそらく公園の種類ごとに監督官庁が異なるのでしょう。
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