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2019年08月31日23:42

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詩『時計』

時計の秒針 風切る音

馴れ合いを断ち切るように

終わりの時間 近いことを教えてくれる

短針は急かすように 円周を描き、なにも変わらないんだよと当たり前に繰り返す

刻む歯車から漏れる音

ボンヤリとした君を優しく無機質に急かして静止することのない『今』を叫んでいる

長針が覆い被さって見えなくしてしまう『24時』

終わりと始まりでもない

明日でも昨日でもない

その曖昧さはうろんに止まることなく儚く消えていく

時計に定義されたゴールとスタート

機工からは摩擦で削られた極小の僕らがこぼれ落ちながら問いかけてくる

さあ出発まではあとどれくらい?
























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