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2019年08月30日22:05

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【音楽】 最近購入したCD

ここのところ、少しCD購入量が増えつつあるが、どうせ買うなら消費税率引き上げ前ということで、新たに3枚。

●ヘイノ・エッレル (1887-1970、エストニア)
 ・ヴァイオリン協奏曲 ロ短調
 ・交響的伝説
 ・幻想曲 ト短調
 ・交響曲第2番(未完成) 第1楽章

   バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)
   オラリー・エルツ指揮エストニア国立交響楽団    (2018/2017/2014録音、ONDINE)

2018年のエストニア独立100周年を記念してリリースされたCDである。エッレルの作品は、ピアノ曲はある程度聴いていたが、管弦楽作品はあまり聴いていなかった。ヴァイオリン協奏曲だけは既に聴いていた。そのヴァイオリン協奏曲は、単一楽章ながら中身の濃い曲である。「交響的伝説」は世界初録音とのことであるが、これは素敵な作品だ。どのような「伝説」に基づくのか未調査だが、いろいろな情景が浮かぶようである。「幻想曲」はタイトル通り幻想的な雰囲気が漂う、ヴァイオリン独奏と管弦楽による、なかなか魅力的な作品である。未完成の交響曲第2番は、ちょっと暗い雰囲気から徐々に盛り上がっていく感じで、第1楽章だけでもドラマチックであり、完成されたら面白い作品になっただろうと思う。


●スタニスワフ・モニューシュコ (1819-1872、ポーランド)
 ・弦楽四重奏曲第1番
 ・弦楽四重奏曲第2番
●ユリウシュ・ザレンプスキ (1854-1885、ポーランド)
 ・ピアノ五重奏曲

   プラヴナー五重奏団         (2018録音、cpo)

今年生誕200周年のモニューシュコを盛り上げようと思いつつ、CDは歌劇の序曲集1枚しか持っていなかった。ようやく2枚目。歌劇作曲家としては珍しい室内楽作品で、もちろん初めて聴く。2曲とも美しい旋律が満載の穏やかな音楽である。若い頃の作品らしいが、このあたりがのちの歌劇につながっていくのだろうか。併録のザレンプスキは、名前すら初めて聞く作曲家で、たまたまこのCDに入っていなければ知る機会はほとんどなかったかもしれない。31歳で早世したそうで、作品数も少ないようだが、このピアノ五重奏曲は、時に華やかな技巧のピアノを中心に据えつつ、弦楽器が縦横に絡み、なかなか聴き応えのある作品になっている。モニューシュコ目的で買ったCDだが、ザレンプスキの作品も気に入ってしまった。


●平尾貴四男 (1907-1953、日本)
 ・ピアノソナタ
 ・フルートとピアノのためのソナチネ
 ・ヴァイオリンソナタ

   平尾はるな (ピアノ)/野口龍 (フルート)/久保陽子 (ヴァイオリン)  (1980録音、KING)

先日、平尾貴四男の「砧」を生で聴いて(CDでも聴いていた)、もっと平尾の作品を聴きたいと思っていたが、あまりCDを見かけないと思っていたら、このCDが店頭にあったので購入した。やや古い録音のCD化である。平尾貴四男の娘はるなのピアノを中心にした演奏による室内楽作品集である。平尾はパリに留学して作曲を学んだことから、平尾作品はフランス的エスプリと書かれていることもあるが、それはあまり濃厚でないような気がする。ヴァイオリンソナタに多少そのようなところも感じられるが、フルートソナチネは、和風の雰囲気も感じられ、そのまま日本の笛と箏で演奏しても違和感ないような曲である。この3曲の中では一番あとの作品になるピアノソナタは、他の2曲とは少し雰囲気が違い、自身の中で確立した音楽を、苦悩と葛藤の末に見出したという感じであろうか。がっしりとした作品だと思う。このCDには「室内楽集Vol.1」とあるので、このあとも出るのだろう。期待したい。
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