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2019年07月24日04:26

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D&C135章

01 この書と『モルモン書』の証を確実なものとする為に、私達は、預言者ジョセフ・スミスと祝福師ハイラム・スミスの殉教を発表する。彼らは、千八百四十四年六月二十七日午後五時頃、カーセージの監獄において、百五十名から二百名の、顔を黒く塗り武装した暴徒により銃撃された。ハイラムが最初に撃たれ、「私は死ぬ」と叫んで静かに倒れた。ジョセフは窓から飛び降りたが、その途中で撃たれ、「おお、私の神、主よ」と叫んで死んだ。彼ら二人は死んだ後も残酷に銃撃され、両者とも四個の弾丸を受けた。
02 その時にその部屋にいたのは、十二使徒の二人、ジョン・テーラーとウィラード・リチャーズだけであった。前者は四個の弾丸を受けてむごたらしく負傷したが、後に快復した。後者は、神の摂理により、その服に一つの弾丸も受ける事なく逃れた。
03 主の預言者であり聖見者であるジョセフ・スミスは、ただイエスは別として、この世に生を受けた他の如何なる人よりも、この世の人々の救いの為に多くの事を成し遂げた。二十年という短期間の内に、彼は、彼自身が神の賜物と力によって翻訳して、両大陸で出版する仲立ちとなった『モルモン書』を出し、その書に載っている完全な永遠の福音を地の四方に送り出し、人の子らの為に『教義と聖約』という本書を構成する数々の啓示と戒め、及びそのほか多くの知恵ある文書と指示を出し、何千人もの末日聖徒を集め、一つの偉大な都市を建設し、覆される事のあり得ない誉れと名声を残した。彼は神とその民の目に偉大な者として生き、偉大な者として死んだ。そして、昔の、主の油注がれた者の殆どがそうであったように、彼は、自らの血をもって自分の使命と業を証明したのである。彼の兄ハイラムも同様であった。彼らは生前に分かたれる事はなく、また死後も離れる事はなかった。
04 暗殺の二、三日前、ジョセフは、法律の見せかけの要求に応じて自分の身を引き渡す為にカーセージへ向かった時、次のように言った。「私はほふり場に引かれて行く小羊のように行く。しかし、私は夏の朝のように心穏やかである。私の良心は、神に対しても全ての人に対しても、責められる事がない。私は罪のないまま死に、やがて『彼は冷酷に殺害された』と言われるだろう。」同じ朝、ハイラムは出掛ける用意を終えた後ーーほふり場へと言うべきであろうか、そうである、その通りであったーー彼は『モルモン書』のエテル書第十二章の終わりに近い次の句を読み、そのページを折り返した。
05 「そして私は、異邦人が慈愛を持てるように、主が彼らに恵みを授けて下さる事を主に祈った。そこで主は私に言われた。『例え彼らに慈愛がなくても、貴方にとっては問題ではない。貴方は忠実であったので、貴方の衣は清くされるであろう。また、貴方は自分の弱さを認めたので、強くされて、私が父の住まいに用意した場所に座せるようになるであろう。』さて、私……は、キリストの裁きの座の前で会う時まで、異邦人と私の愛する同胞に別れを告げる。その裁きの座の前で、全ての人は、私の衣が貴方方の血で汚れていない事を知るであろう。」その遺言者達は今や死に、彼らの遺言は効力を持つ。
06 ハイラム・スミスは、千八百四十四年二月で四十四歳であり、ジョセフ・スミスは、千八百四十三年十二月で三十八歳であった。今後、彼らの名は殉教者の中に加えられる。そして、あらゆる国の読者が、荒れた世を救う為に『モルモン書』と当教会の『教義と聖約』という本書が十九世紀の最も貴い血を犠牲にしてもたらされた事を思い起こし、また、もし神の栄光の為に火が生木を損なう事があり得るとすれば、腐った葡萄園を清める為に枯れ木を焼き払うのはどれほど容易であるか思い起こすであろう。彼らは栄光の為に生き、栄光の為に死んだ。そして、栄光が彼らの永遠の報いである。彼らの名は、代々にわたって子孫に伝えられ、聖められた者にとって宝石のように見なされるであろう。
07 彼らは、以前にしばしば立証されたように、如何なる罪科も犯しておらず、裏切り者達と悪人達の陰謀によって監獄に閉じ込められたに過ぎない。カーセージの監獄の床の上に流された彼らの罪のない血は、地上のいかなる法廷も拒む事のできない「モルモン教」に押された大いなる証印である。また、イリノイ州の紋章の上に注がれた彼らの罪のない血は、知事が保証したにも拘らず破られたその州の信義と共に、永遠の福音が真実である事を告げる証であって、全世界の人々はこれに異議を申し立てる事はできない。また、自由の旗と合衆国の大憲章の上に注がれた彼らの罪のない血は、イエス・キリストの宗教の為の使節となって、全ての国民の中の正直な人々の心に感動を与えるであろう。そして、彼らの罪のない血は、ヨハネが見た祭壇の下にいる全ての殉教者の罪のない血と共に、万軍の主が地上でその血の報復をされるまで、万軍の主に向かって叫ぶであろう。アーメン。
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