mixiユーザー(id:55664038)

2019年07月14日07:17

66 view

詩『乾く瞳』

 ジャラジャラと頭の中でざわつく錠剤。 身体の内側で溶けていく錠剤

 蕩ける脳内。 ボロ付く神経にまとわりつくいじける心内が緩む

 それだけが癒しだった いやらしくも汚らしく それでもいやみったらしくも 

 ただただ、病むことを留められず、でも諦めることはおぼろげに止められないから自身に嫌気が差しちゃうから外を見る。
 
 ふらつく頭、足取りで上がる朝日(あさひ)を見続けてきた。 

 ぐらつく頭、足止めて明日(あした)を見過ごしてきた。
 
 ああ今日もそ知らぬ顔で世界は明けて行きやがる。
 
 理由もわからない涙がこぼれる だから瞳を閉じる。

 
 
 半目の昼間 響く雑踏の中、頭蓋に響く誰かのしゃがれた声

 乾け 乾け 乾いていって 無駄に足掻いて終われ

 すがり付いてもおしまい 砕け散れ そして無残に戻れ 元の土塊(つちくれ)

 降りしきる雨の如く振り切れず駄目に溺れる。 

押し込められ、閉じ込められる棺の隙間から屋外を除きこむ。

 動かぬ頭、足取りで上がる朝日(あさひ)を見続けてきた。 

 震える頭、足も動けぬまま明日(あした)を見過ごしてきた。
 
 そして今日も顔を見せず世界は一日を終えていく。
 
 止まらぬ涙が頬を伝い。 

棺は静かに閉じられていく。
 

 
 瞼は閉じているのかないのか?

 泣きたいくらいの真っ暗い闇に横たわりながらも煩わしい状態、

 錠剤を諦めずに消化して限りなく昇華させていく。 

 あがなう言葉に音。 

沸き立つこの想い。  

ただそのことばかり わかる、わからないも構わないで言の葉探し

 ふらつく頭、足取りで上がる朝日(あさひ)を目指し見続けていく。 

 ぐらつく頭、足止めて明日(あした)を見据えてやる。
 
 ああ今日もそ知らぬ顔で世界は駆けていくのなら。
 
 理由もわからない涙 言葉にして瞳を開いて追いかけていく。


 更正目指し 攻勢描き 創生屈することなく作り上げる抗生物質

 物語で物を語ることでいまだ終わらず。

 強張る四肢に壊れる心身 それでも構わず恐れずに立ち向かい 煮立つ心に稲光 『ここ』にいざ誓う
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する