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2019年05月30日22:42

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猪木とビンス(420)最終章

社内クーデターから1年経った84年「ブラディ・ファイト・シリーズ」開幕戦8月24日、後楽園ホールではニットのスキー帽マスク、Tシャツの下にプロテクターを付けた謎のマスクマンが姿を現し、マネージャーには元国際プロレスでカナダ・カルガリーでヒール・マネージャーをしていた若松市政(ショーグンKYワカマツ)が着いていました。

8月31日、南足柄市総合体育館にも出現したマスクマンは「ストロング・マシン」と名乗りました。

その5日前の8月26日、田園コロシアムで全日本プロレスと新日本プロレス興行の業務提携記念興行のあった同日、福生市民体育館では腰痛の為戦列を離れていたストロング小林の引退セレモニーが行われています。

9月6日、WWFの運営会社、タイタンスポーツ代表ビンス・マクマホンがハルク・ホーガンを伴って来日し、東京・新宿の京王プラザホテルで猪木と会談。タイタン・スポーツと新日本プロレスは1年間の選手ブッキング契約を締結したと発表。業務提携料として新日本プロレスは年間推定50万ドルをタイタンスポーツに支払うとのことでした。

ホーガンはブラディ・ファイト・シリーズに後半戦に特別参加(9月4〜20日)が発表され、シリーズ最終戦9月20日、大阪府立体育会館では6月14日、蔵前国技館でのIWGP優勝決定戦の再戦として猪木のIWGPヘビー級王座とホーガンのWWF世界ヘビー級王座のダブルタイトルマッチ実現か?と一部報道もありましたが試合出場はキャンセルされました。

ビンスはわざわざホーガンを同席させることで「今や全米のスーパースターとなったホーガンに試合をさせたかったら、相応の金を払え」とプレッシャーを猪木に与え、交渉を優位に持込んでいました。猪木はビンスの呈示した条件をのまざるを得なかった訳です。

9月7日、福岡スポーツセンターではストロング・マシンが初試合を猪木とのメインイベントでシングルマッチで対戦という破格の扱いを受けていますが、猪木がマシンを卍固めに捕らえたところ、マシンのセコンドであるワカマツが乱入、7分19秒、ノーコンテストとなりました。この日、もう1人、マシンが姿を現しました。試合に出たマシンよりは大型の選手でした。

また、UWFのリングではスーパー・タイガー、前田日明、藤原喜明の3者による実力No1決定戦が行われています。9月7日、後楽園ホールではSタイガーが藤原を19分7秒、チキンウィング・フェイスロックで破り、シリーズ最終戦、9月11日の同所ではSタイガーが前田をも18分55秒、チキンウィング・フェイスロックで連破しています。(決まり手はいずれも変形裸絞め)

11日の後楽園ホールに尿管結石の為に川崎市の日本鋼管病院に入院し、新日本プロレスのシリーズを欠場していた新日本旗揚げメンバー、木戸修が来場しUWFへの入団を発表。

木戸は「尊敬する(カール・)ゴッチさんに声をかけてもらったのでUWFに入ることに決めました」と他のメンバーの移籍とは違う理由でUWF入りを決めています。

木戸とゴッチの師弟関係は木戸が練習中の事故が元で半身不随となった兄・木戸時夫(77年7月、34歳の若さで死去)の夢を代わって果たす為に日本プロレスに68年に入門してから15年に渡って続いていましたが、安定した新日本プロレスを離れたの意外でした。

9月13日、山口県宇部市俵田翁記念体育館の試合前、長州が「今シリーズを持って正規軍と維新軍との抗争を最後にしたい」と表明。

この日のメインイベントでは猪木&坂口&木村健吾組に長州力&アニマル浜口&谷津嘉章組が対戦、11分11秒、長州がリキ・ラリアットからの体固めで木村健をフォール。先ずは幸先よく勝利を飾りました。

宇部大会からストロング・マシンが1号&2号として正式に試合に参戦、栗栖正伸、新倉史裕組と対戦し3分36秒、1号が新倉を体固めに決めてマシンズの完勝。

翌9月14日、長野県駒ヶ根市民体育館のテレビ生中継では猪木&藤波&木村健吾組vs長州&浜口&谷津組の頂上決戦が行われましたが12分15秒にノーコンテストで決着つかず。

テレビ初登場となったストロング・マシンズは小林邦昭&寺西勇組の維新軍と対戦、10分4秒、反則負けとなりました。
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