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2019年04月18日01:14

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福島旅行記(17)会津坂下2上宇内薬師堂

次に向かったのは主要目的の上宇内薬師堂(かみうないやくしどう)です。文字通り薬師如来があるのでそれが見たかったのです。
お寺は無住なので事前予約が必要です。連絡した時には朝に行くとだけ言って正確な時間を伝えていませんでした。そうしたら、なかなか来てくれません。ガイドさんが連絡を取ってくれたところ、それでは今から行きます…という返事。しばらく待ちましたがやっぱりなかなか来ません。そうしたら車がお寺の前に止まりました。しかし降りてきたのはやはり観光客で、時間を予約していたとのこと。どうやらこちらの人たちの時間に合わせてくるつもりだった模様。
ようやく鍵を持った管理人さんが来てくれました。

薬師堂の正面には人の背丈ぐらいあるようなでっかーーーいわらじが横向けに取り付けてあります。(写真)
両側には仁王像があるので仁王堂といいます。そこから短い参道があり本堂があります。(写真)
参道の両脇には小さな祠があって六地蔵の石仏が並んでいます。赤いよだれかけをしています。
本堂は待っている間に隙間から覗いてみました。小さな仏像が見えたので、薬師如来ではなくお前立ちかな?と思いました。

鍵を開けてもらって中に入ると、中央に小さな阿弥陀如来があって、首から下が全部赤い布で覆われていました。その両脇には仏像が並んでいます。阿弥陀如来よりも大きく等身大に近いものばかりです。管理人さんが丁寧に説明してくれました。左側に虚空蔵菩薩、右側に聖観音。そして六体の十二神将。邪鬼を踏んでいるのでもとは四天王だったかもしれないということです。
管理人さんが説明してくれるのはありがたいですが、なまっていて時々聞き取りづらいことが。どうやら「き」が「ち」になる、ということはわかりました。でもお国ことばを聞くと、はるばる東北まで来たんだな―と実感します。お堂を見ても素朴で地元の人たちの信仰に支えられている感じがして、華やかな京都のお寺と違う趣があります。東北の仏像めぐりをしたかったのは、都にはない土着の信仰の有りようを感じたかったので、ここでそれを実感しました。

さて、肝心の薬師如来はというと。
お堂の後ろに出口があって、そこから渡り廊下でコンクリートの収蔵庫みたいな建物に通じています。そこの鍵を開けると、狭い部屋に丈六の薬師三尊がありました。狭いので間近でよく見えます。薬師如来は重要文化財です。欅の一木造で、通肩の翻波式衣文から見て10世紀ごろの作とみなされています。七つの化仏のついた光背を持ち、薬壷を持っているのはお約束通り。ずっしりとした量感のある座像です。近年修理が行われ、その際に参考のための手のひらサイズの模型が作られました。それが仏像の足元に置いてあります。管理人さんがそれを手に取って、その時に分かった仏像の構造を説明してくれました。両手が後補で、袖口から手が出ているあたりがちょっと不自然になっています。
両側には脇侍の日光菩薩と月光菩薩が立っています。
触れそうなぐらい間近で素晴らしい仏像が見られて満足しました。

お寺のパンフレットによりますと、6世紀から7世紀にかけて高寺が開山しました。807年に徳一が会津に五薬師を配しました。後に高寺の調合房が上宇内に移って瑠璃光調合寺となりました。
それから風水害や地震で荒廃し、元禄年間に現在の地に薬師堂が再建されました。

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