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2018年09月10日21:29

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(461)

86年5月1日、両国国技館、新日本プロレスvsUWF5対5勝ち抜き戦第5試合(20分1本勝負)【新日本中堅】越中詩郎vs【UWF中堅】木戸修。レフェリー柴田勝久。

越中、リングに入場するや奇襲のキックから木戸を場外へ落としていきました。 

古舘アナ「さあ、先ず突っかかっていった越中、一気呵成に短期決戦で勝負をつけようとしております越中。さあ、どうだどうだっ!場外フェンスに送る、場外乱戦に持ち込んでいったぁ!元気満々の越中、ちょっと木戸が受け身になった、受け身になったぁ!ドリルアホール・パイルドライバー、さあ、侍の特攻精神、侍越中、敢えて特攻精神でいったかぁ!

万歳止まむ(ん)の精神か、撃ちてし止まむ(ん)の精神か、零戦の精神か越中詩郎、木戸がうずくまって、今中腰の体勢、ちょっと頭を押さえております。ようやく木戸のカチッと決まった髪型は後ろのあたりが一瞬、乱れてまいりました。ドリルアホール・パイルドライバーの壮絶さというものを物語っております。あれだけヘアスタイルがカチッと決まった、石膏で固めたような木戸のヘアスタイルが乱れてまいりました壮絶なドリルアホール・パイルドライバー。さあ、越中詩郎の先制攻撃ゲリラ戦、しかしながら張り手攻撃かぁ!

さあ、どちらかというとスロースターターという感のある木戸もここらあたりで徐々に出てくるんでありましょうか?先程の一戦を見事にクリアーしておりますので余裕というものが木戸にあるかも知れません。張り手で返す越中です。完璧に玉砕戦法、撃ちてし止まむ(ん)の越中詩郎、先手先手を取り攻撃は最大の防御、この辺が伺える訳でありますが、この辺は老獪です木戸。クルリとペースをかわしていきます。クルリと腕を取ってペース、この辺を崩していきます。桜井さんっ」

桜井さん「はい」

古舘アナ「まあ、木戸もですね、坂口をですねぇ、やはり千載一遇のチャンスと見るや、足の故障、あるいはですねぇ、そのほかのスタミナ切れを狙っていたという、木戸の巧さというものが光ったんですがここでほぼ同時に並んで中堅同士の闘いになったあたりでですねぇ、一つ言えることは木戸は坂口と闘っておりますが、キャリアの部分でまあ、何か一つの部分では木戸の方が上じゃないですか?」 

桜井さん「そうですねぇ、まあ、あのぉ〜、試合のね、いわゆる細かいテクニックのね、その巧さということではねぇ、やはり、あのぉ〜、木戸が坂口に勝る部分はありますよね。」

古舘アナ「ええ」 

桜井さん「しかしですねぇ、やはりあのぉ〜、坂口のねぇ、坂口のパワーというのは木戸を圧倒してましたからね。ここでねぇ、坂口が木戸と相討ちになっていればねぇ、新日本有利に展開していったんですがねぇ、今度は越中がですねぇ、ここでもしやられるようなことがありましたらねぇ、全く試合は振り出しに戻ってしまいますよね」

古舘アナ「そうですねぇ〜」

桜井さん「で、今度は逆にですね、越中にしてみたらここで相討ちでもいいから木戸を止めてですね、次に持ち込んでいって欲しいと、そういうのはありますねぇ」

古舘アナ「そうでしょうねぇ、さあ、双方の思惑がぶつかり合ってまいりました木戸と越中、中堅同士の闘いであります」
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