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2018年07月18日08:52

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(410)

86年4月25日熊本市体育館(テレビ生中継、観衆3,030人発表)では注目の前田日明vsディック・マードックのシングルマッチが実現。マードックはシューターとしても定評があり、前田恐るに足らず、と言ったところでした。

マードックは前田のキック、関節技を受け流しながら試合のペースは崩しませんでしたが14分51秒、フェンスアウトによる前田の反則勝ち。

試合後、前田は「マードックは闘っていて真っ向から来てくれて気持ちが良かった。30分でも40分でも闘いたい」とマードックのレスリングを高く評価しています。

セミファイナルでは藤波とマスクド・スーパースターが対戦し11分14秒に両者リングアウトの引き分けに終わりました。

このシリーズ最終戦、5月1日、両国国技館では84年4月19日、蔵前国技館で行われて好評を博し興行的にも大成功に終わった新日本正規軍vs維新軍の5対5勝ち抜き戦のリメイクとして、新日本vsUWFが同様の形式で対戦することが決まっていましたが、ここにも猪木は出て来ず。

やはり大将戦で猪木と前田が対戦しないことには観客が納得する訳もなく前田とのシングル戦は回避するという猪木の方針に代わりはありませんでした。

猪木は両国では上田馬之助とのタッグでアンドレ・ザ・ジャイアント、ショーグン・KYワカマツ組と対戦するという異色のカード。異色というより国技館のメインとしては弱いカードです。

熊本大会では前哨戦として猪木、上田組vsアンドレ、ケリー・ブラウン組がメインイベントで行なわれました。

試合はワカマツの介入により8分37秒、アンドレのヒッププッシュの前に猪木が体固めでフォール負け。レフェリーのミスター・フレンチのカウントが高速だったのもありましたが、これで猪木は前85年9月6日、碧南市立臨海体育館でのジャイアント・マシンとのシングル戦に続いてアンドレには2連続フォール負けという失態。

4月29日、津市体育館(テレビ収録、観衆4,780人超満員発表)では前田とアンドレがシングルで激突。前田とアンドレは83年5月13日、大宮スケートセンターでのIWGP決勝リーグ戦で対戦していますが、外国人選手が前田のフライング・ニールキックやキック、受身の取れないスープレックスを嫌い、マッチメークに注文をつける中、アンドレだけは「何をやって来てもいいぞ、思い切り来い」と一切の注文を付けなかったことはよく知られています。

そのアンドレが、試合前から不穏な雰囲気で前田の顔面をフェイスロックで曲がるほど捻ったり、さらにフルネルソンの体勢から250kgの体重を乗せて身体を預けたり明らかに普段とは違う攻撃。アンドレのフルネルソンからの押しつぶしは前田の肺が潰れてしまうのではないかという強烈なもの。

前田はこれをどうにか脱出すると、正面立ちの体勢からアンドレの膝に蹴りを連発。アンドレの動きはピタッと止まりました。立ったままのアンドレに膝への蹴りを打ちまくる前田、前田を睨みつけて仁王立ちして動かないアンドレ。膠着状態が続きました。

異常事態を見兼ねたかメインイベントを控える猪木も通路まで姿を現しました。アンドレは膝を蹴られたダメージからか、リング上にゴロンと寝転び戦意喪失。「イッツ、ノットマイビジネス」(ここから先は俺の仕事じゃない)とリング上で言ったと言います。

これ以上試合続行することは困難とみたレフェリーのフレンチが試合をストップ。26分35秒、ノーコンテストとなりました。

メインイベントでは猪木、藤波組がマードック、Mスーパースターと対戦、12分54秒、両チームリングアウトの引き分けとなっていますが前田vsアンドレはテレビ収録されたものの放送は見送りにされています。

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