mixiユーザー(id:797017)

2018年01月05日10:12

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1月2日は長い一日だったかな・・・

思い起こせば20年前か。此奴等を担任したのは更にその2年前。
1年生時から色々と問題を起こす奴らばかりだった。
でも,うちのクラスは楽しかったし手応えもいっぱいあった。
2年生になっても同様に真正面から向かっていくと手応えがあった。

しかし,それもしばらくのうちに徐々に険悪な方向に。
まずはひとつのクラスがターゲットになる。
授業中に数人が乱入し,授業を妨害しメチャクチャにする。
それが次第にエスカレートし,他のクラスにも波及していく。

でも,自分は遠く離れた美術室で授業をしているもんだからどうにもならず,
とにかく乱入されたら阻止して貰わないことには蹂躙されまんまじゃ困る。
人数は日を追うごとに増える一方。しゃあないから出張する羽目に。

早い話,授業中に目星を付けたクラスに出掛けて行って排除する。
けどね,独りでそんなことやっても何の意味もないのよ。
しかし,エスカレートしていく生徒達を止める教師がいない!
逆に陰口や非協力の嵐でどうにもならなかった・・・

真正面から生徒に立ち向かう事をしない教師集団。
そんな中での指導は本当に困難を極めたね。しんどかった。
そんな奴らも卒業から20年,成人し職に就き,家庭を持っている。
一番のボス格のヤツを担任していたけど,そいつが同窓会長。

久々に出逢ったヤツはちょっと丸い身体になって元気そうだった。
何より表情が明るいし,声も朗らかで本当に良い親父ぶりだった。
何だろうな?あの命懸け!と思えるほどの取り組み。
当時の同僚も意外なほど多くの出席がありそれにビックリ。
「いやぁ,あの頃は生徒が怖くて逃げていたなぁ,悪かったね。」
なんて簡単に言えちゃんだ・・・まあ,しゃあないか。

20年も経つとああいうのも許されるんだよね・・・なんか複雑。
ま,いっか。俺は俺の信念を貫いてきたしこれからもそう!
「教え子を戦場に送るな!」今でも口先だけじゃなくて身体を張れる。
たとえ銃を突きつけられても絶対に引かない。
そんな気持ちが改めて自分の中に溢れかえった一日だったかも。

自分の教師としてのある意味集大成のひとつが此奴等の成人を見届ける。
そういうことだったんじゃないかな?と思える日でした。

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