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2017年11月27日00:00

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大学時代の仲間との例会/その5～大洗神社そして帰路に

(続き)

アクアワールドを出たのは13:00前頃だったか。

Ⅰ葉が大洗神社が前の丘の上にあると言っていたので、行ってみることにする。
アクアワールドの出口の警備員に大洗神社は歩いてどれくらいか訊くと、首を捻るのみ。
まあいいや、と、大洗海岸沿いの広い道を歩き始めた。
しばらく歩いてもそれらしき影が見当たらないため、スマホのマップでチェック。
何だかかなりありそうだったが、ともかく道は間違えていない。
今更戻る訳にも行かず、海岸通りを歩き続けた。陽射しが強く、汗もかきはじめた。

帰ってから調べると、アクアワールドと大洗神社の間は2.4kmもある。

25分程歩き、途中に大洗町観光情報センター(と言っても小屋のようなものだが)が道の端に見え、カウンターの女性に確認をした。
このまま行けばもうじきだとのこと。
神社から大洗鹿島線･大洗駅への行き方も併せて訊くと、バスは神社前から出るけれども、大洗駅は電車の数が少ないから、電車とバスの時間をそれぞれチェックした方がいいと、何やら心配そうな顔。
ここいらへ遊びに来る人たちは皆車なのだろう。
アクアワールドの警備員が返答に窮していたのも、そのせいだったかと、今になって思い返した。
バスは大洗駅でなくJR常磐線･水戸駅まで行くものもあるから、それもチェックして決められたらいいと、丁寧に付け加えてくれた。

しばらく歩くと、とうとう大洗神社の巨大な石造りの鳥居の前に出た。

神社前で2種類のバスの出発時間を確認し、鳥居の間から急で長い石段を昇った。途中で腿の筋肉が張ってくる。
正式名は「大洗磯前神社」と言い、大層立派で由緒もあるらしい。
『文徳天皇実録』に曰く、856年に、大奈母知・少比古奈命(おおなむち・すくなひこなのみこと)がここにご降臨された、云々。
戦乱で荒廃した時代があったが、第2代水戸藩主徳川光圀(黄門さま)が再興したと、説明板に書いてある。
社殿は、東日本大震災の後修復され、欄間の彫刻もカラフルな色に塗り替えられている。
社殿の裏手に回ると、塀の向こうに本殿が見える。
茅葺が描く屋根のカーヴが見事で、他では見たことがない形状をしている。

再び急な石段を降り、歩いてきた道路を向うに渡って、波打ち際に出た。
海上にせり出した岩の上に「神磯鳥居」が立っている。

ここから見る初日の出はさぞ見事なことだろう。

14:06、神社前で路線バスに乗り、水戸駅まで直接出ることにした。
14:43、水戸駅着。バス代650円。
Ⅰ田が14:53発の常磐線特急ときわ78号に乗ろうと、走ってJRみどりの窓口へ。特急券付き指定席のチケットを買う。1,550円。乗車券1,970円は、来た時同様ICカードで処理することとし、階段を駆け下りて特急に飛び乗った。
今日は何ともよく脚を酷使する日だ。ジムでもこんなには使わない。

車内に腰を落ち着け、互いの表情を見つつ、しばし深呼吸。もう若くはないことを再確認する。
K村のNewスマホ格闘談義など、話に花が咲き、常磐線の帰路も忽ちの内である。
上野駅で、用があるとⅠ田が降り、残る2人は東京駅16:15着。
中央線に乗るK村とはコンコースで別れ、私は16:26発のこだまに乗った。

旅行の最終章は綱渡りの連続で、慌ただしいことだった。

疲れが出て、新幹線の座席でうつらうつらしていると、小田原辺りで雨滴が窓ガラスを走り始めた。
18:21に浜松駅到着。
家に向かう路線バスの外を、雨は次第に強くなるようだったが、旅先ではいい天気に恵まれ幸いだった。

来年も皆でいい旅ができる事を願って、今回の旅行記を閉じようと思う。

(お終い)
　

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