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2017年07月21日21:38

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(97)

77年12月8日、蔵前国技館大会メインイベント、猪木vsグレート・アントニオの時間無制限1本勝負。

先ずは密林王アントニオがチェーンを首からぶら下げてマネージャーであるディッパー・ゴードに先導されて入場。

入場テーマ曲はクールアンド・ザ・ギャングの「開けゴマ」。この曲は翌78年7月27日、日本武道館でWWWFヘビー級王者、ボブ・バックランドの入場でも使用されていますが、この時期新日本プロレスはアリモノの音楽をたらい回しで使っておりました。

次いで猪木が「炎のファイター」のテーマ曲に乗り、鮮やかな襟が白い群青色のガウンで入場。よく聞くと、アレンジが変わっていました。

同年8月2日、日本武道館でのザ・モンスターマン戦から正式使用されたマンドリルの「ALI-BOM-BA-YE」ではなく、日本で新たにカバーされ、入れ直した音源であることがわかりました。

これは翌78年には「アントニオ猪木とザ・ファイターズの演奏による「炎のファイター〜INOKI-BOM-BA-YE〜」として東芝EMIからシングルレコードが発売されています。

イントロダクションの部分と真ん中辺りの「アリ、ブマイェ!」のチャントは「イノキ、ボンバイエ!」に差し換えられ、前奏には猪木自身の声による「ファイッ!」(ファイト)という声が入り、ようやく日本で最も知られているプロレステーマ曲が完成形として世に出ることになる訳です。

舟橋アナ「時間無制限1本勝負とあってヤマはどの辺に来そうですか?」

桜井さん「私はねぇ、そこは猪木君がスタートから思い切った攻撃を仕掛けて来るんじゃないかと思いますねぇ。アントニオを『アニマルファイター』と表していましたけれども、技よりも思い切ったパンチ、キックと言ったラフファイトで早い時間で倒してみせる、とそう言ってましたねぇ。アントニオも試合は早い方ですからね」

これを聞くと、猪木はアントニオの良さは引き出そうとはせず、最初からパンチ、キックだけで叩き潰してしまおうという腹積もりでいたことが理解出来ます。

舟橋アナ「しかし、このアントニオのこの大きなお腹にパンチ、キックが通じますかね?」

桜井さん「そうですねぇ、まともに腹を狙っても生ゴムのようですからねぇ」

試合開始のゴングが鳴りました。猪木とアントニオ、両者スタンドの構え、猪木は張り手、パンチ(拳ではなく上腕で)、アントニオには「ヘヘッ」とか「ホホッ」て言った笑い声をあげてこれを嫌っているような感じで手で払いのけました。
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