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2017年04月23日17:00

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機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ

「いのちの糧は、戦場にある。」

分割二期、全５０話を見終わった感想を描いた絵と共にまとめる。

【レビュー】

監督：長井龍雪、脚本：岡田麿里によるロボットアニメ。
鉄血の魅力は、内容以外のほとんどが安定して高品質、珍しい個性と一期は男臭さある作風、メカ戦のかっこよさかな。
二期途中までは内容もなかなか。

■評価：Ｂランク作品、70点。

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■キャラとストーリー。

キャラデは普通くらいかな。

主役側は過酷な環境で生きるタフな少年たちの純粋な絆、成り上がろうと焦る危うさがその行末を気にさせる内容。
鉄と血が飛び交う過酷な戦場だからこそ覆す爽快感とかっこよさの魅力が光る。

主人公が近年では珍しく、殺す事を躊躇わないタイプで世界観設定から来るキャラクターとしてのリアルさを感じさせる。
無駄にウジウジなよなよする主人公が嫌いなタイプにはいいと思う。

また、敵側にも成り上がろうとする貴族イケメンを用意し、異なる環境のダブル主人公のような形で楽しめる。
二期ではこちら側メインでヴィダールを主人公として見るとそこそこ王道なのかも？

シンプルな力だけでなく、政治面や策略が猛威を振るうテクニカルな面白さも持ち合わせている。
二期ではこの面が悪い意味で強化され問題にもなるのだが。

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■メカ。

個性あって優れたデザインと、珍しい設定。
コクピット内のメカニカルでスタイリッシュな演出も素晴らしい。

ガンダム定番のビーム兵器がろくに見当たらないという珍しさ。
基本的に近接戦闘じゃないと決定打が与えられず、武器はメイスなどの鈍器という点も珍しい。
ただデカイ鉄の塊で敵を叩き潰す、というシンプルで分かりやすい無骨な力が鉄血メカの象徴といえる。

多くのロボットアニメファンの心を掴んだ出来のいい一話の主役機バルバトス起動シーンは必見。
38話の激戦も素晴らしく見所。
通してバルバトスの作画いい活躍をよく描いてて魅力はかなり出せている。

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■欠点。
ガンダムにしては戦闘シーンが少なく活躍がかなり偏ってて販促として下手。
二期の話の出来、娯楽性が低く、感情にもマイナスを与える内容。
二期の作風はかなり高二病な感じのため該当傾向の人間は楽しめるかもしれないが、おそらくそういう人間はそもそもロボットアニメを見る必要性が無い。
二期は腐女子的センスが垣間見える部分も有り、男向け作品なのに何考えてんだと。
一期は面白いし出来なかなかと思う俺でも二期の出来はかなり問題感じたため、評価は二期が足を引っ張った。

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■【総評】■　そこそこ楽しんだが内容が途中からイマイチで惜しい。
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■一期レビュー
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955315483&owner_id=5239087

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■【感想】（ネタバレ有り）

何やってんだシナリオ担当ォォォォーーーーーーーッ！！！（一期最終話のオルガっぽく）

一期に関しては別日記で語ったため二期の話を。

ほんとに一期と同じ人が作ったのか疑うレベルで、所々光る部分はあるもののどうしてそうしたっていう不満ばっかになっちゃうなｗ

とりあえず見終わった俺の気分↓

最初に良かった点から言うと、メカ戦少ないけど作画は良くアニメーターよく頑張った。
メカデザは一期より多様でパワーアップしてて良かったと思うし、買ったガンプラ多かった。
メカはＭＡの設定、バルバトスのＭＡ戦、ヴィダールの初登場時の活躍とシステム発動、バエルとキマリスヴィダールの決戦は良かった。
特に決戦は一期からのキャラの因果関係もあって主役とラスボスの王道の最終決戦みたいで良かった。
そう見るとガエリオ主役のストーリーにも思える。
キャラ描写的にはガエリオとマクギリスの結末である49話の描写は良かったと思う。

問題点においては二期のシナリオで、大きく分けて出来とセンスの悪さ。

・まずセンス。
他とは違うという個性を勘違い、誰得な面を伸ばしてしまったという印象。
通常のロボアニメと違う個性があるが、それはロボアニメである必要性が弱く面白さに繋がる点では無いと思われるのが問題。
大衆受け要素を否定したはいいが、それを補うだけの良さが無かったのが問題だろう。

・SEEDシリーズが小二的酷さだったが鉄血は真逆にした高二的酷さがある。

・斬新さはおそらくシリーズ中でもトップだと思う。
ただ面白く無くていいならそんな事は誰でも出来るけどなｗ
某作家みたいに斬新であればいいとでも思ったのかは分からないが、視聴者が盛り上がるだろうと期待する事を尽くスルーして肩透かししていった。
このヘソ曲がりみたいな斜に構えた感じとそれで作品が良くなる訳でも無い結果の伴わなさがまさに高二病そのものだと思うｗ

・肩透かし二期の例
主人公が人として成長していくのか？→大して変わらない
オルガがいなくなったらどう変わるのか→変わらない
クーデリアはどう動くのか→空気
ハッシュのライバルフラグは→大した描写無く忠犬に
陰湿な策略や死亡フラグをどう止めるのか→全部止められず
ＭＡが地下にまだいる？→いなかった
セブンスターズの刺客の強いＭＳが登場するんじゃ→いない
新ＭＳの活躍が→ろくに無い
マクギリスはライバルになるのか？→仲間になってライバル不在
ラスタルの隠し玉の切り札が→別に無い
セブンスターズのＭＳの一体が不在になってる→出て来ない
鉄血世界で強力な射撃武器が→敵ばっか使ってきて味方ほぼ使えず
バエルは凄いＭＳなんじゃ→いや、普通。
強力な武器をどう攻略するのか→攻略出来ず
ガンダム乗ってない主要キャラは→ヒットマンで二回に分けて暗殺

もうね、バカかｗｗｗ　何がおもしれぇんだよｗｗｗ
ロボットアニメまったく見てない素人かよｗｗｗ

・ラディーチェやジャスレイなどの陰湿で魅力の無いクソキャラをしつこく活躍させる誰得センスｗ
シンプルな暴力を否定するために、モブザコや裏方を強引に持ち上げようとしてるのも目に余る。

・SEEDの俺ツエーの逆の敵ツエー。
敵ツエーするために不自然に味方キャラがアホ化するの多いのがまさに俺ツエーのやり方そのものｗ
反対になっただけで悪い作風自体は共通してるのが酷いｗ
その象徴でもあるラスタルとヒットマンとダインスレイヴ無双ｗ
特にダインスレイヴのチートぶりはおそらくシリーズ作品でも屈指のご都合チート兵器で、例えるなら最上級課金アイテム複数持ってきて無課金相手に無双してる感じｗ
別にパイロットの腕関係無く楽々勝つ的意味でｗ
主人公側なら自己投影したラノベ層とか子供が楽しめるだろうけど、遠くからただ撃って勝って当たり前な流れ見て誰が面白いと思うのかｗ

ただ、評価出来るとこはアリアンロッド総力戦で鉄華団が一回ギリギリまで策考えて打倒しようとしたとこだな。
描写に熱さあったからそこは良かった。

・出来について。
追加キャラの魅力イマイチ、描写不足、ご都合感。
センスの悪さに引っ張られそのご都合に合わせて破綻してる感もする。
そのシワ寄せを最も食らったのは一期では敵として魅力的だったマクギリス。
不自然な下げっぷりでガッカリどころか製作者の頭と感性の方を疑う、怒りが湧くレベルかもｗ

マイミクが同様にシナリオ製作者のせいで不自然なご都合でキャラおかしくされてると感じたイオクは、製作者側はこうコメントしてるようだ↓

俺的には最後ガチムチにやらせてくれてスッキリしたし役割こなした装置としてこんなもんかなと思う。
ネタキャラとしても話題性あったしまぁいいんじゃね感。

・描写不足の原因である尺調整の下手さ、戦闘の端折り過ぎ。
ザコ戦の少なさが戦闘の少なさと機体の魅力を描く少なさに繋がってると思う。
特にヘルムヴィーゲリンカーの扱いの悪さはさすがにヤバイ。
作画の負担問題だとしたらロボアニメはもう手描きの限界、ＣＧに移行する時代って事だと思う。
ビルドファイターズとかの作画はいいから単にシナリオの問題に思うけども。

■まとめ。
結末の方向性は大衆受けしないから好みに合わない人も多いと思うが、それよりも万人に通じる出来が悪いってのが問題だな。
MADとか見ると面白そうに見えるからやっぱ素材はいいけど調理の失敗（シナリオの失敗）だと改めて思う。
SEEDとか駄作アニメ系でよくあるパターンで言うの何度目だろうｗ
二期はほんと無かった事にして話作り直した方がいいレベルに感じるが、終わってしまったからもういいかなって感じだ。