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2017年02月22日22:53

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ジャンボ鶴田怪物伝説(336)

83年7月26日、福岡スポーツセンター(観衆5800人発表、テレビ収録)では馬場、鶴田組の持つインターナショナル・タッグ選手権にタイガー・ジェット・シン、上田馬之助組が挑戦。

これまで両チームが同王座を賭けて対戦したのは2回。シンと上田が全日本マットで再合体を果たしてすぐの81年10月24日、千歳市スポーツセンターでは鶴田と上田が1本ずつ取り合った後、日本組の反則勝ち。2-1で馬場、鶴田組の防衛。

同年12月13日、蔵前国技館では世界最強タッグ決定リーグ戦の公式戦で対戦した時も9分59秒、両チームリングアウトの引き分け。

東京初対決の馬場、鶴田組vsシン、上田組でしたがその後のメインイベントでのザ・ファンクスvsブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組におけるスタン・ハンセン乱入で観客にインパクトを残せませんでした。

直近の対戦では83年1月22日、後楽園ホールにおけるインターナショナル・タッグ選手権試合ですが僅か7分18秒で両チームリングアウトという凡戦に終わっており、もはや東京で客を呼べるカードではなくなっていました。

両チームの手の内がわからなかった81年千歳での初対戦は見応えもありましたが、早くもマンネリの傾向にあり、東京で集客の厳しいカードを地方に持って来るのはある意味興行のセオリーで、今回福岡に持って来たかと推測出来ます。

試合はシンと上田がチョーク攻撃で馬場と鶴田を攻撃、鶴田がシンにジャンピング・ニーパット、シンは場外に転落。

鶴田もそれを追って場外へ、馬場と上田も場外へ降りて4者入り乱れての乱闘に発展。レフェリーのカウントが進む中、試合権利のあるシンがリングに生還。

17分8秒、リングアウト勝ちでシン、上田組がタイトルを獲得。馬場、鶴田組は4月12日、松山・愛媛県民会館でハンセン、ロン・バス組に敗れ(4月17日、長崎国際体育館で奪回)て以来この年2度目の王座転落。防衛は6月3日、旭川市総合体育館常盤分館でロディ・パイパー、ディック・スレーター組に勝った1回にとどまりました。

不本意な負け方でベルトを失った馬場は結果を不服として直ぐにPWF本部にリターンマッチを申し入れ、8月1日、後楽園ホールでのリターンマッチが決定しています。

これでシン、上田組は新日本プロレスでの北米タッグ王座(77年2月2日、大阪府立体育会館で坂口、ストロング小林組を破り獲得〜同年7月28日、福岡九電記念体育館で坂口、S小林組に敗れ転落)と併せて新日本と全日本の2大メジャー団体タッグ王座を獲得しました。

シングルはハンセンが初の2大メジャー団体(NWFヘビー級、PWFヘビー級)王座制覇をしていますが、タッグはシン、上田組が外国人側では初となり、上田は日本プロレス末期の73年3月6日、愛知県体育館で大木金太郎と組んでジョニー・バレンタイン、キラー・カール・クラップ組を破って同王座を獲得して以来(73年4月18日、焼津市体育館でフリッツ・フォン・エリック、クラップ組に敗れ転落、直後に日本プロレスは崩壊)実に10年3か月ぶりの王座返り咲きとなりました。

しかし、馬場、鶴田のどちらかからフォールを奪った訳ではなくどさくさ紛れのリングアウト勝ちによるベルト奪取であり、その勝ち方がシン、上田組の全日本での評価だったように思います。

セミファイナルはテリー・ファンクとアレックス・スミルノフが対戦、回転する時に膝に負荷がかかるせいか、しばらく使っていなかった揺り椅子固め(ローリング・クレイドルホールド、回転股裂き固めと記載の文献もあり)でテリーがフォール勝ち。

天龍はジェリー・オーツを片エビ固めに降しています。
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