番外編が週刊マーガレットに掲載され始めたときは「今更?」と思ったんですけどね。結局コミックス11巻、12巻と買ってしまい、さらに13巻が発売されたので結局買ってしまう…。
今回はオスカル編とマリー・アントワネット編で、本編をなぞる形になっています。
オスカル編は、本編と同じ場面がずっと続くので、全部覚えている私としましてはどうしても現在の絵と比較してしまいます。当時のあのキラキラした絵柄は今の少女マンガにはもうないもので、作者本人も再現はできません。それは仕方ないとしても、ずいぶんタッチが荒いです。宮殿などの背景は当時よりはるかに細かく描かれていますが、人物の線がずいぶん荒いです。
しかもオスカル編、オカルトか?と思うような展開だと思ったら、結局本編をなぞってそれで終わってしまいました。オスカル様がどのように幻を退けて「軍神マルスの子として生きましょう」という決意をしたか、という過程をきちんと描いてほしかったです。本編ではジェローデルの求婚を断った時に決心したことが描かれていますけれども。
それから、「オペラ座の仮面舞踏会」で、現在のオペラ座(オペラ・ガルニエ)をかなりリアルな絵で描いているのが気になりました。現在のオペラ座は19世紀の第二帝政時代に建てられたもの…だということを、池田理代子ともあろう人が知らないとは思えません。外観も、内部の豪華な階段も、私は実物を見たのですぐわかるんですよ…。オペラを見たんじゃなくて、昼間に入場料払って内部見学できたんで。それとも、どうしてもマリー・アントワネットの時代のオペラ座の資料が見つからなかったからとか?
マリー・アントワネット編は、本編には出てこないブレゲの時計をモチーフに、本編をなぞりながら別の物語がうまく浮かび上がっておもしろかったです。絵が荒いのだけはやはり気になりますが。特にマリー・アントワネットの巻き毛…。
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