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2017年01月22日15:05

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ジャンボ鶴田怪物伝説(312)

83年4月11日は広島県立体育館(観衆5100人発表)ではアレックス・スミルノフが鶴田のUNヘビー級王座に挑戦。

81年10月27日、小樽市総合体育館で国際プロレスから移籍してきた初シリーズでスミルノフは鶴田のUNに挑戦、1本目を45秒の速攻でフォールを奪っていますが2、3本目を連取されて完敗。

久しぶりの挑戦となりましが鶴田はスミルノフに延髄斬りからロープに飛んでのフライング・ボディシザースドロップ(空中胴絞め落とし)。9分46秒、体固めで完勝し3度目の防衛に成功しています。

切り札のバックドロップを出すまでもなく4月3日三条でのインターナショナル・タッグ戦と同じフライング・ボディシザースドロップで試合を終わらせました。

フライング・ボディシザースドロップはこのシリーズ終盤戦に特別レフェリーとして来日する鉄人ルー・テーズがバックドロップ、パイルドライバー(ドリル・ア・ホール式ではない、パワーボムの固めない形でリバーススラムとも呼ばれた。53年12月6日、ハワイ・ホノルルで力道山がテーズのNWA世界ヘビー級王座に初挑戦した時この技で失神し敗戦)と並んで3大フィニッシュホールドとして多用していた技で、前82年4月に鶴田はテーズの指導を受けており、テーズを意識した決め技だったと言えます。

しかし、10分足らずで終わってしまうタイトル戦というのでは、従来の公式戦シリーズと内容的には大差なく感じます。

セミファイナルは馬場とスタン・ハンセンがノンタイトルで一騎討ち(60分1本勝負)。PWFヘビー級のタイトル戦にしてもいい位ですが、前王者で後半戦に特別参加するハーリー・レイスが第1コンテンダーとしてリターンマッチの権利を有しており、今回はベルトは賭けられず。

ハンセンはタイトルマッチでない不満をぶちまけるかのような大暴れ、場外から馬場の足を引っ張ってダウンさせるや、コーナーの鉄柱に何度も打ち付けました。

レフェリーが場外に降りてハンセンを静止しようとしましたが、ハンセンはレフェリーを突き飛ばし7分7秒、馬場が手痛い反則勝ち。

ハンセンは翌4月12日、松山で行われるロン・バスと組んでのインターナショナル・タッグ王座挑戦に合わせて馬場に前哨戦でダメージを与えることが目的だったと言えます。

4月12日、松山市愛媛県民会館(観衆2800人発表)では馬場、鶴田組vsハンセン、バス組によるインターナショナル・タッグ選手権試合。

前年9月2日、宇都宮市栃木県体育館では一枚落ちるバスが狙われて完敗しているハンセン、バス組のザ・ロングライダーズは連敗は許されず。

特にバスはブルーザー・ブロディ不在時のハンセンの正パートナーとして全日本で長く使ってもらえる為には結果を出さなければなりません。

試合は10分過ぎから荒れ模様となり、馬場はハンセンを担ぎ上げると209cmの長身を利した高角度のバックドロップ。すかさずフォールの体制へ入りましたがバスがストンピングでカット。

コーナーにいた鶴田も入って来てバスに突っかかっていきました。蘇生したハンセンが背後から鶴田の後頭部にウェスタン・ラリアット、さらに試合権利のある馬場に正面からラリアット。15分21秒、ハンセンが馬場を片エビ固めに決めてカウント3。

馬場、鶴田組は20度目の防衛に失敗。79年10月19日、郡山市総合体育館でアブドーラ・ザ・ブッチャー、レイ・キャンディ組を破って王座奪回して以来実に3年半ぶりの王座転落となりました。

ハンセンは全日本ではこれがベルト初戴冠でした。敗れた馬場、鶴田組は直ちにPWF本部にリターンマッチを直訴、4月17日、長崎国際体育館でハンセン、バス組とリターンマッチが行われることが発表されています。

セミファイナルではテリー・ファンクと放浪の殺し屋ジプシー・ジョーがシングルで対戦、テリーがエビ固めで丸め込み、勝利を飾りました。
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