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2016年12月08日23:43

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詩『足のうら、手のひらの上』

『足のうら、手のひらの上』



太陽にかざした
しあわせの手のひらに生まれ
転んでもころんでも
いつも
足のうらはあたたかだった

手のひらから見渡した世界には
甘い香りがただよい
花咲く道は
地平線の向こうまで
続いて見えた

どうやって歩いて来たのだろうか
ふり返れば
手のひらは遠くかすみ
足の先は随分と下にあり
荒野をしっかりと掴んでいる

花は手のひらに咲いていたのだ
と気づいて
足のうらはあたたかな手のひらの夢をみる




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