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2016年11月27日01:07

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詩『退廃の女王の孫』

世界が僕を愛さないことを知った時はどう思っただろうか?

ベッドに横たわり、甘い液体を飲み干した身体は静かに幸福に満たされていく

心の機微も形も理解しえない僕には自ら幸福を作ることに熱中する

毒のような物質は心を癒し蝕んでいくだろう

それでも効くかどうかもわからない無害な良薬よりも何倍も素晴らしい

止めどなく湧き出る不安もこびりつく怒りすらも咳止めのように停止する

音楽は耳障りな不協和音ではなくて世界を祝福する喝采のように響くようになることをしれば誰もが溺れていくだろう

いや世界のどこかで僕の仲間たちはそれに抱かれている

女王に。

そして僕はどうにか手に入る彼女の子供の子供の子供に包まれていく

薄められた血でさえ、生活の傷を優しいものに変えていける

でも早くその支配から逃れないと

苛烈で甘美で嫉妬深く残酷なあのお方はいつまでも満足はしてくれない

崇拝すればするほど欲深な女王は更なるそれを求め続ける

たとえ民がボロボロになろうと
構わずに微熱と痛みと言う名の鞭を振るう

そう思いながら被虐と甘美の狭間の愚者は一人目を瞑る






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