何度も言うが　TPPは消えない

■ＴＰＰ批准方針は不変＝米への働き掛け継続―安倍首相
(時事通信社 - 11月24日 19:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4309745

アベなんざどーでもいいが
TPPは消えないだろうな

もうそろそろはっきり言ったほうがええのではないかw
どんな形にせよ
トランプが否定したというTPPは最終的には批准される
アメリカにとって完全な自由貿易はマイナス面も多いが
それはTPPがあってもなくても同じように存在する
どっちにしろ長い局面で見れば　TPPがあろうがなかろうが
アメリカの雇用が劇的に上向くことはない
そんなことは最初からわかりきっている話で
TPPの目的は最初からアジアにおけるアメリカの覇権の維持だ

アメリカという国は軍事プレゼンスを失えば
経済がもたない
「資源のある国だし食料も自給できるから　アメリカはそれを選ぶだろう」
なんて話を書く経済ジャーナリストまでいて　まさに噴飯ものだが
そんな国家は世界に一つもない
世界は実在しない金を回して食っている
その最たる国家が基軸通貨ドルを発行できるアメリカ合衆国だ
アメリカがドルを維持できるのは
圧倒的な軍事力と　地政学的に有利な他の文化圏とは距離を置いた大陸国家であることにつながる
まー　簡単に言えば
敵がいないから国家が安定しているということだ
なおかつ
強大な軍事力で市場の安定を支えているからこそ
アメリカのルールで
そのドルを回すことができる

ようは　アジアの軍事プレゼンスを捨てるということは
アメリカが慎ましやかな農民国家としてこれからの時代を生きるということに他ならない
まー　それはそれでいいんだけれどもw
それがいいと言ってられるのは
その空白地帯のプレゼンスを誰が取るのかという問題がなければの話だ

おれは　別に
中国脅威論者ではないw
中国が経済的・軍事的にアメリカにとって代われるようになるには
まだ数十年　数百年の時間が必要になる
中国が共産主義国でバカだからとかいう理由ではない

アメリカが覇権を握ったのは　世界史的な偶然が重なったからで
一番は　第二次大戦で世界の特需が存在したからだ
まともに生産設備や国内インフラに金をかける必要がなかった国は
アメリカしかなかった
しかも　安全な大陸に逃げてきた資本がふんだんにあったわけで
中国が覇権を握るとなれば
同程度かそれ以上のチャンスがなくては基本的にムリだ

しかし　アメリカが手を引けば
それなりの混乱が起きる
中東から手を引こうとした瞬間に混乱が起きたのと同じだ
それがアジアで起きることは
アジア各国において望ましくはないし
何より　アメリカが我慢できるはずはないw

あるまとまった経済圏を作るということは
その経済圏を安定して維持する軍事的プレゼンスは不可欠で
ロシアに対するNATOがあったように
アジアの経済圏を作るとなれば
同等とは行かないまでも
それなりの安定は維持されなければならない

TPPが不透明なのは
経済力に差がありすぎる国家間の調停を
いささか強引にやりすぎたせいで
金融分野だけの勝ちでプラスになると踏んだアメリカの思惑が
あまりにも不透明すぎたからだ
日本の農業を守れ　なんつー嘘八百の反対意見は
デマもいいところで
おれなんか　あれは意図的に流されたもんじゃないかと勘ぐりたくなるぐらいだw

まー　多少は形は変わるが
TPPはどう考えても残るだろう
トランプは意見を変える

ほとぼりが冷めた頃にW