8月下旬に購入したCDは1枚。
●芝 祐靖 (1935- 、日本)
・雅楽組曲「呼韓邪單于」―王昭君悲話―
-壱越調々子
-前奏曲「仙境楽」
-第一曲「王昭君閑唱す」
-第二曲「呼韓邪單于の入朝」
-第三曲「王昭君と呼韓邪の邂逅」
-第四曲「元帝後悔す」
-第五曲「匈奴への旅」
-第六曲「異郷憂心」
-(第六曲)「王昭君絶唱」
-第七曲「王昭君仙境の霊唱」
-.終曲「仙境楽」
演奏;伶楽舎 (2011録音、ビクター)
前に芝祐靖氏のオーケストラ作品のCDを購入したが、本来は雅楽の人。今回はその雅楽の作品のCDである。
「漢の元帝より美女、王昭君を賜った匈奴の王、呼韓邪單于。憂愁の心を湛えて異郷の民に尽くす王昭君」−王昭君の伝説を、古典雅楽様式による組曲として作ったのがこの作品である。雅楽による壮大な交響詩とでもいうような曲だ。邦楽器を使う日本の作曲家は多いが、芝氏の作品は雅楽そのもの、千年の伝統を現代に継承するものである。このCDの解説は縦書きで書かれており、楽譜の一部も掲載されているが、もちろん五線譜ではなく、縦書きの仮名譜である。
西洋の「クラシック音楽」ばかりではなく、日本人にしか作れない雅楽作品も、もっと聴いてみたいと思わせる作品である。
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