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2016年08月14日00:41

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世界の文字の物語

大阪府立弥生博物館で開催中。

館内の一室だけでの特別展ですが、展示物が小さいものが多いこともあって見ごたえ充分ありました。
古代メソポタミアで作物や家畜を管理するために発明された「トークン」から展示されています。
そして楔形文字資料がいくつか。
シュメル語とアッカド語の対照表などもありました。文字は最初は物の形を表したものから始まり、音を表すようになっていったので、違う言語でも音で表記することができるようになりました。
ハンムラビ法典のレプリカもありました。
ロゼッタストーンのレプリカもありました。

そしてインダス文明の文字が刻まれた印章。
古代エジプトの碑文、パピルスに記された「死者の書」。

エジプトの文字の音を表す部分から原シナイ文字や原カナン文字が生まれ、それがフェニキア文字になっていきました。フェニキア人は海洋貿易で地中海一帯を渡り、フェニキア文字はアラム文字、アラビア文字、ギリシア文字のもとになりました。

日本国内だけでもこれだけの文字の資料が集まるんですね。大物はレプリカですけど。

そしてヨーロッパではギリシア文字とラテン文字が生まれます。

貨幣も展示されていました。さすがに文字をテーマにした展覧会だけあって、全て貨幣に書かれた文字の書き起こしと意味が書かれていました。
ギリシア文字とカロシュティー文字併記の西北インドのギリシア系王朝の貨幣やアルサケス朝のパルティア文字。アラム文字、パフラヴィー文字、ラテン文字、フラーフミー文字(グプタ朝)、アラビア文字(アッバース朝)の貨幣が並んでいました。

カロシュティー文字の木版は見覚えありすぎ。楼蘭王国時代のもので、龍谷大学の所蔵なので…。コータン語ザンパスタの書もあるし、トカラ語文書もある―。このあたりは龍谷大学(と龍谷ミュージアム)の独壇場。トカラ語が展示されているのがうれしいです。こんなマイナーな死語まで展示してくれてありがとう〜。

アラム系文字が東へ行ってウイグル文字、モンゴル文字と変化していくのもおもしろいですねえ。ウイグル文字の途中で縦書きになってしまいましたが、横向きにするとアラム文字の名残が見えるという所が特に。しかもその文字がさらに満州文字になっていくので、西アジアの文字がユーラシア大陸の本当に東の果てまで来ているなんて、改めて考えるとすごいなーと思います。

アラビア文字も古いクーファ体から近年の流麗なナスタアリーク書体まで。

さらにサバ王国〜エチオピアに南アラビア文字なんてあったんですね。アラビア文字とは直接の関係はないらしいですが。
トルコルーンの碑文もありました。

そしていよいよ漢字です。
甲骨文、金文。
甲骨文字は、亀の甲羅や骨を火であぶってひびが出たらその形で卜占を行い記録した文字ですが、そのひび割れに「やらせ」があったらしい…というのは初耳でした。

李氏朝鮮時代の訓民正音と漢字を交えた論語諺解も展示されていました。
それからベトナムのチュー・ノム。
西夏文字。
ナシ族トンパ文字までありました。

最後に日本語。
万葉仮名を使った古代の木簡。
源氏物語の江戸時代の写本。この時代の本は全く読めませんねえ。

多言語オタクとしましては、文字にも興味を持ってしまうので、とても楽しく見られました。スペースのわりに長居しました。

でもこの博物館は不便。駅から遠すぎる。JRは近いんですが、私は南海でしか行けないので。ホンマにたどり着くのか途中で不安になってきました。

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