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2016年08月12日03:15

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歌詩 『目を覚まさないで』



 静かな部屋の中 灯りを消して まどろむ貴方

 軋むベッドの上 寝顔を覗き込んで 頬をなで上げる

 一緒にいるはずなのに どうしてこんなに遠い 寂しいのかな

 窓の外の雑踏が騒がしくて そちらのほうが楽しいみたい


 目を覚まさないで 私と居て 寝返りの度にはねる心の音 どうかいまは静かにしていて

 寝息を立てるあなた その横で共にまどろみたいだけ いつまでも いつまでも

 でも朝は来て 貴方と私を離してしまうの 夜よ 明けないで 窓から光差さないで 私とあの人を照らさないで 貴方の横で涙を流しているから


 出来ることなら別れてしまいたい 永遠にと なんて馬鹿な願い 

 出来ることと出来ないこと その違いに苦しんでも 離れられない 離れたくない 

 二度と来ないかもしれないその予感を 笑い飛ばすあなた 私も笑い返すのきっと

 でも夜が堕ちて 灯りが静かに途切れると また涙が湧いてくるの

 目を覚まさないで 私と居て 貴方が起きてしまわないように泣いてるのだから
  
 寝息の子守唄 どうかいつまでも 私と一緒に奏でていて 朝が来ても 夜が来ても

 やっぱり朝は来て 貴方と私は離れてしまう 夜よ 今だけは覚めないで 窓からの光で せめて安らかに私達を包んでいて欲しいの

 そしてまた寝息を立てる貴方の横で今日も私は一人ぼっちで


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