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2016年08月12日03:13

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詩『未完成の言葉と物語』



 頭の中 散らばる パズル 未完成の言葉と物語 

 毎時 毎分 毎秒 積み重なる 一欠片のそれらたち

 一つ手に取る 違う また一つ取る でも違う 気がつけば また朝日が昇り、顔に一つシワが出来る

 いつになったら片付くんだ? この欠片たち あるいは積みあがるゴミの山

 焦りと焦燥で繋ぎ合わせようとも崩れ 砂みたいに流れる そしてまた日は沈む

 明日も明後日も昨日も 繰り返し 得られたものは何? 答えられない

 どうすれば片付く? 頭のキャパは一杯 押し出されてもまだ湧き上がる欠片が一杯

 お薬? 痛み? 果ては酒か? どれでくっつく? 悩み 流れる額に汗 油が滲む

 幾度もの朝を越え、夜を越え、やっと形作る何かの欠片 安堵しても周りには無数のそれが

 もう何年? これから何年? 先も床も見えずただただ向き直る毎日は辛い

 いっそのこと機械になりたい アンドロメダの先の先で鉄と螺子で拵えた身体でただ無機質に無意識に築き上げるパズル でもそれの何が楽しい?

 削り、継ぎ足し、向きを変え、やっと一つ創りあげた完成体 それじゃ次の未完成へ 無限回廊のような無数対応 

 それだけが楽しい。 人も女も薬も酒も全部飽きた 飽きないのはこれだけ 出来るのはこれだけ 

 だから未完成の言葉と物語 完成を待て この身体が動かなくなるまで


 
 
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