非常に暑い日が続いているが、帰宅後に自宅で音楽を聴くのは、貴重なくつろぎの時間。
という訳で、最近購入したCD。今回は3枚。
●フリードリヒ・ゲルンスハイム (ドイツ、1839-1916)
・交響曲第2番
・交響曲第4番
ヘルマン・バウマー指揮マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団 (2013録音、CPO)
ゲルンスハイムの交響曲は第1番と第3番は聴いていたが、未聴だった第2番と第4番のCDも発売されたので購入した。第2番は、どこかブラームスっぽいところもあるような感じで、ドイツ・ロマン派の流れを汲む交響曲といえるだろう。第4番も、ブラームス風にブルックナー風を少しブレンドしたような作品のように聞こえる部分がある。いずれも、このCDで初めて聴く曲なのに、耳に馴染む、どこかホッとするような曲である。
●ヤン・ファン・ヒルセ (オランダ、1881-1944)
・ピアノ協奏曲「3つの舞踏スケッチ」
・「聖ニコラスの歌」による変奏曲
ダーヴィッド・ポルセライン指揮オランダ交響楽団
オリヴァー・トリエンドル(Pf)/カルラ・ルールス(Vn)/ルネ・ゲジン(Vc) (2014録音、CPO)
ヒルセは交響曲と一部の管弦楽作品しか聴いたことなかったので、最近出た協奏曲のCDを購入。すごく独特な作品で、耳に新鮮な響きだ。ソロはピアノの他に、ヴァイオリンとチェロが絡み、室内楽的雰囲気もあるのだが、ややジャズっぽい感じもするし、ウィンナ・ワルツのようなメロディーラインが現れたりするなと思ったら、第2楽章はHommage a Johann Strauss、第3楽章はQuasi Jazzと表記されている。聖ニコラス変奏曲は、それなりに面白い。
●金井喜久子 (日本、1906-1986)
・バレエ音楽「龍神祭り」序曲
・琉球カチャーシー
・ブラジル・ラプソディ
・琉球譚詩曲
・アダージョとアレグロ
・琉球狂詩曲
・交響曲第1番、未発表のフィナーレ(ピアノスケッチ)
高良仁美 (ピアノ) (2005、2006録音、tamayura)
沖縄出身の作曲家である金井喜久子のピアノ作品を、沖縄出身の高良仁美が弾くという、沖縄の香り満載のCD。初めて聴いても沖縄だと分かる独特の音階による音楽が心地よく響く。ブラジルな曲もあるが、「民族の本能のままの強烈なリズム」は、どこか通じるところがあるようだ。交響曲第4楽章になるはずだった曲が聴けるのもよい。この交響曲は未聴だが、師であった呉泰次郎の教えで「ドイツ・ロマン派」の様式で書かれたらしい。しかし、金井自身はそれを好まず、その後は沖縄に根差した音楽を求めるようになったという。(だから交響曲も完成させなかったのだろう。この未完のフィナーレ、結構いい曲だが。)
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