「カラ・ブーラン」上巻を読んで、康熙帝のガルダン攻略の様子が詳しくわかりました。
そうしたら、もっと根本的な疑問が。そもそもオイラトって?モンゴルと何が違うの?
となると、その起源を知るにはやはり「最後の遊牧帝国」を読むしかないか…。
ということで、読むつもりはなかったのに読むことに。
第一章は康熙帝のガルダン攻略のあらましです。康熙帝は親征に出かけている時に、皇太子に当てて満州語でたくさん手紙を書いていました。戦況だけでなく、教え諭す内容だったり、子どもを気遣う親心を見せたり。これらの手紙は日本語に訳されて中公新書から「康熙帝の手紙」として出版されました。
第二章からはチンギス・ハーンにさかのぼってモンゴルの歴史を述べます。
チンギス・ハーンとその息子たちの四ハン国の部分はあっさりと。元が滅びて北元以降の時代が詳しいです。元は滅びましたが、モンゴルにとっては中国の領地を失っただけで、チンギス・ハーンの血統は続いているのです。
遊牧民であるモンゴル人には「領地」という概念はありません。北アジアではさまざまな遊牧民の部族があり、またその「部族」も流動的なもので、時代によって部族名の概念も変わります。部族が統合されたり支配されたり分裂したり、が繰り返されてきたのです。
そういったことをふまえて、著者は従来の欧米または日本人の研究者が定住民の国家の概念をあてはめて解釈してきた歴史を批判し、誤りを正しています。
そうして元が滅んでからのモンゴルの歴史をたどっていくわけですが。
最初にこの本を読んだとき、何が書いてあるのかわからないまま、内容が把握できないままで終わってしまいましたが、その理由がよくわかりました。
未知の固有名詞の洪水!なのです。
「登場人物が多すぎて覚えられない」というヤツです。しかも歴史の本なので、登場人物がどんどん世代交代しちゃう。
本気で勉強する気なら、人物を確認しながらしっかり覚えながら読み進むべきなんですが、そこまでする気はありません。「分からない所は飛ばす」です。
ということで、かなりおおざっぱな理解で読み進んでしまいました。
最後の方はガルダンの死後の時代にはいっていきます。そして乾隆帝の時代のオイラトのトルグート部の帰順までで終わります。
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