少しずつではあるが、コンスタントに買い続けてしまうクラシック音楽のCD。
最近購入したのは2枚。
●セルゲイ・ボルトキエヴィチ (ロシア、1877-1952)
・6つの前奏曲より第1番/第3番
・幻想小曲集
・リリカ・ノヴァ
・3つのマズルカ
・ヴァイオリンとピアノのための「スペイン」 (ピアノ独奏版)
・ユーゴスラビア組曲
・ピアノソナタ第2番
ナデージダ・ブラエワ (ピアノ) (2014録音、Hyperion)
先日、オーケストラ・ナデージダの演奏会で聴いた交響曲第2番にて、ボルトキエヴィチの作品の良さを再認識したが、まだ聴いたことのある作品は限られていたので、未聴だったピアノ独奏曲の新しい録音のCDを購入した。ピアニストの名前がナデージダさんなのは全くの偶然。ブルガリアの女性ピアニスト。曲の方は、最初の前奏曲からしてきれいで素敵。2曲だけではなく全曲弾いてくれればいいのにと思っていたら、他の番号は消失したらしい。どこかで見つかるといいな。しみじみとした味わいのある幻想小曲集やリリカ・ノヴァも絶品だ。「スペイン」はオリジナルのヴァイオリン+ピアノ版も手持ちのCDで聴けるので、聴き比べが出来て楽しい。これは珠玉の作品集のCDである。最後のピアノソナタ第2番も素晴らしい。
●柴田南雄 (日本、1916-1996)
・交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」
・北園克衛による三つの詩〜「記号説」、「黒い肖像」、「黒い距離」
若杉弘指揮東京都交響楽団/東京混声合唱団/伊藤叔 (ソプラノ) (1989録音、fontec)
柴田南雄も今年生誕100年。「ゆく河の流れは絶えずして」はタイトルから自明なように、鴨長明の「方丈記」に基づいた交響曲である。8つの楽章からなり、第1楽章から第5楽章が第一部、第6楽章以降が第二部となっている。最初の2楽章だけなら、「まあいい音楽ですね」で終わっていただろうが、ここから先が何だか訳が分からなく、いや、様々に展開して面白くなってくる。ロマン派風あり現代音楽風ありで、さらに第二部はひたすら「方丈記」を合唱が無伴奏で歌い、最後の方で朗読(というよりシュプレヒコール?)も入る。最初はなんじゃこりゃと思うも、なぜか何度も聴きたくなるような音楽だ。北園克衛の詩につけた歌曲も、12音技法によるもので、独特の雰囲気が面白い。
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