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2016年03月13日01:00

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インチキ詩『騒音』

『騒音』160313


ワンルーム

テレビが左の窓から無神経に忍びこむ
0時はとっくに過ぎている

右の窓からは国道の合奏

黒くて見えない床の下で
ゆるやかに跳ねるように
心臓

両窓から、否、
部屋の中
壁から
あるいは部屋の中心から
針の穴を通るハウリング
地面の土が死んでいく音
あるいは宇宙を探る音

細胞が「だまれ」と騒いでるのか
宇宙の音をとらえたスピーカーの音か

無音など存在しない
あるとすれば
否、無いから無音

無を探る音が聞こえる




とあるコミュの《インチキ詩集》に載せるために書いたインチキ詩。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2617184&id=76573033&comment_count=34
幾文字か削りました。
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