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2016年02月01日00:00

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エピソードEX5(リレー)プロローグの5

マイミクの綾華☆☆様がスタートされた新たなリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』 プロローグの第5回です。

なお綾華☆☆様のコミュは下記のアドレスです。シリーズ本編をご覧になられる場合はこちらへお回り下さい。参加は綾華☆☆様の承認制ですが、申請はどうぞお気軽に。

「ZERO Another BALLAD」
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EXリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』
綾華☆☆

take-00 η

January 25th PM02:10

「おっメビウス。何だよ、オレじゃ力不足だってのかよ」
 エメラルドグリーンの機体を分割させ地球に降り立とうとするキングジョーに対峙するゼロの横に表れた輝きは、ウルトラマンメビウスとなりゼロとともにキングジョーと対峙する。
「ゼロ、ソラ君、気をつけてください。これはペダン星人が最近大量生産して、色々な星人に売り捌いています。この機体は先日近くの星団でパトロール中のウルトラ戦士に確認されたもので、報告では植民地にするどころか酷い虐殺の挙げ句その星団を壊滅させ、そしてその戦士たちを振り切り太陽系に来たそうです」
「マジかっ!」“何てことを!”
 ゼロもソラも、目の前の派手なエメラルドグリーンの破壊兵器を睨む。そんな彼らの後方では。
>だあっ! なんや。この円盤生物の大群は!<
>タカフミ。ソラ。突破するわよ! ゼロとメビウスの援護に向かいましょう!<
 またしてもやって来た増援らしき円盤生物群を迎撃するジャパンとパシフィカの戦闘機。外見は旧式とはいえ、最新鋭の技術で復活した超戦闘機。サヤのTACスペース、タカフミのスカイホエール、ソラのウルトラホーク1号、そしてパシフィカの超戦闘機が群れなす円盤生物に挑んでいく。

 そして絶対防衛最終ラインに翼を羽ばたかせる銀色のスーパーセスナ。その中では報道映像円谷プロの社長、円谷英二が自ら超光学カメラにてその戦いを撮影し、即時配信していた。


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「……懐かしいですな。ウルトラホーク1号にTACスペース、それにスカイホエール」
「ふむ。確かMAT時代に技術提供をしたのは、君ではなかったかね」
「そんなこともありましたね。ただ、それから間もなくの異次元人ヤプールとの戦いではヤプールを怖れて技術提供をするモノがありませんでしたが、その状況下でMAT時代やそれ以前の技術を応用してTACの装備を開発したのはお見事でしたね」

 人工島夢野アイランド全島からなる夢野市。その市政と経済の中心である夢野シティ。
 全市民シェルター避難令が出ているその市役所の18階にて、大型テレビを模したモニターで一部始終を見守るのは、ここ夢野市の市長と、その懐刀である筆頭秘書。言うまでもなくメフィラス星人ラーダと、ミステリー星人カディシュだ。
「TACには確か、ヤプールによって滅ぼされた宇宙人が地球人に姿をやつして技術提供をしていたな。その一方、月星人は先代の『マザー』の時代であったため、ひどく排他的であった」
「ルパーツ星人による技術提供に基づくジェットビートルから、今のハイパーディメイションまで、地球人達はこんな短い期間によくぞここまでやったものです」

 壮年の紳士である筆頭秘書の横に立つ、銀髪で老いてなお矍鑠とした市長の口許に、ふと笑みが浮かんだ。
「南雲君。この戦いが終わって一息したらホットラインを繋いでくれぬかね」
「は。どちらへ? 国連ですか」
「いや。B・i・R・Dジャパンアリーナ、光成号令補佐官あてだ」
「ほう? 何をお考えで?」

 円盤生物と戦う戦闘機が映し出されたモニターから目を外し、重厚な市長席を見つめる市長。
 デスクに置かれているワークステーションの画面には、市民からの陳情や意見、質問などが整理されて映し出され、サブデスクにも手紙や紙媒体でのそうしたものが置かれている。
「地球には、ウルトラマンがいるだけではない。ウルトラマンと共に同志として戦う勇者もいる。それを広めることの大切さを、当の地球人が気づいていないなら……」


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「ゼロ、ソラ君。あのペダニウムキャノンには気をつけてください。威力は相当なっ」
 三体に分離して飛ぶ破壊兵器に追いすがるウルトラ戦士たち。だがメビウスの言葉が終わるより早く、キングジョーの上半身を形成する右腕に装着された巨大なマシンガンが火を放つ。すかさずシールドを張りゼロをも守るメビウス。だが!
「くっ」「何だと!」“これはっ”
 メビウスのディフェンスサークルでも防ぎきれず、少なからぬダメージを二人の巨人に与えるペダニウムキャノンの暴威!
“こんなモノ、地球で放たれては!”
「ソラ、メビウス。こりゃガチで行くしかなさそうだなっ」
 ゼロはスラッガーを両手にした。


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