年明けのご挨拶は失礼いたします。本年も色々とお世話になりました。顧みれば本年は6月に向けて母が弱ってゆくのを間近で見ていた前半と、いなくなってからの慌ただしさと空白感が入り混じる後半という塩梅で、気がつけばいつの間にか月日だけが過ぎていたと
バレンボイムのCDに同じ『悲愴』という標題を持つベートーヴェンのピアノソナタとチャイコフスキーの交響曲を1枚に収めたものがあります。これはベートーヴェンのソナタからチャイコフスキーが単に標題だけでなくその主題も借りていることに注目したもの
この夏に初代がDVDムック化され手に入りやすくなった『妖怪人間ベム』は、善と悪を併せ持つ人間という存在に外見は怪物だが心はより善性の高い妖怪人間たちを対比させたことが生命線というべき作品で、いわば『フランケンシュタイン』のアナザーストーリ
ブルックナー交響曲全集のプロジェクトを3度収録したバレンボイム(朝比奈にも3つの全集があるが、ビクターとの2回目は当初からプロジェクトとされていたのかが不明な寄せ集め)のシカゴ響との最初の全集を久々に聴く。 歌い回しが非常に声楽的でバッハ
第三の野営:風渡る岐路にて その八「ボルドフ! そなた……っ」 後の言葉が続かない白衣の神官の眼前で、けれど巨躯の戦士もまた押し黙ったまま身じろぎもしない。ついに沈黙に耐えかねたグロスの声は上擦っていた。「そなた、アルデガンの教えを受けた身
マイミクの綾華☆☆様のコミュニティにおけるリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』に更新がありましたのでお知らせいたします。なお綾華☆☆様のコミュは下記のアドレスです。シリーズ本編をご覧になられる場合はこちらへお回り下さい。参加は綾華☆☆様の承
これは今日mixiのつぶやきに書いたものを日記に記録したものです。もう少し短くまとまるかなと思いつぶやきで書き始めたものの、ずるずると長くなっていったので最初から日記で書き始めたほうがよかったと反省しきりです(汗) ですのでいただいたコメ
我が家は阪神大震災のあった1995年の暮れに2世帯住宅として建てたものだったので築後そろそろ四半世紀がたとうとしているわけですが、母が観ていた32型液晶テレビはスピーカーに余裕がない薄型テレビの常で音声が聞き取りづらいといっていた対策とし
久石譲によるベートーヴェンチクルスが未発売だった4番と6盤の2曲を収録したボックスとして登場しました。いずれ単売で買っていた人向けに1枚物も出るのでしょうが、ボックスの方がかなり安いのは待っていた身としてはありがたいです。この人によるクラ
木曜日に出た熱が引かないのに翌日はお腹の具合も変になり、都合3日も臥せっているので、例によって頭だけあれやこれやと回っています。そんなわけで、まさに徒然なるままに……。 遂にドンキのローエンドPCでも十分に配信動画が再生できる時代となった
第三の野営:風渡る岐路にて その七「そうか、アルバ殿の声が……」「気のせいにすぎないと思いたいのです。でも私も老師の衰えをおそばで目にしてきた身。アーレスを出立してからのここまでの日々を思うと……」 感慨をにじませ呟くグロスにいまだ動揺さめ
先に国産品としては文句なしの最低価格である19800円でノートPCを売っていたドンキホーテを久々に覗いたら、同じ値段でキーボード付き小型タブレット(いわゆる2in1タイプ)PCも売っていてこれまた買ってしまいました。写真の左が前に買った1
第三の野営:風渡る岐路にて その六「なんてひどい扱いを……っ」 憤る赤毛の剣士に、けれど白衣の神官はすぐには応えないまま焚き火に目を落としていた。やり場をなくした怒りを持て余してアラードがまごついていると、グロスがぽつりと呟いた。「ああ、本
今年の6月からナクソス・ミュージック・ライブラリーというクラシック専門の定額制配信サービスの利用を始めましたので、今回はその使い勝手などについて書いてみようと思います。 このサービスはパソコンを使いネットワーク経由で聴くものでmp3やハイ
第三の野営:風渡る岐路にて その五 あの岐路をようやく曲がった今、まだ旅路は始まったばかりのはずだった。ゆらめく陽炎を突き抜ける熱波もまた、記憶にまで焼き付けられた砂漠の苛烈な暑さとはほど遠いものだった。 にもかかわらず、グロスは疲弊してい
ちょっと変わったSNSをたまたまネット上で見かけたので、しばらく登録だけして様子を見ていましたが、本日から投稿を始めました。オールギャザーという名前で、はっきりいって過疎化している気配濃厚な場所ですが、利用者のアクションごとにカウンターが
これはかれこれ四半世紀余り投稿を続けているささやかな音楽サークルMUSEにおいて、ラフマニノフの交響曲2番が話題になったことから書いた投稿用原稿です。−−−−−−−−−− ラフマニノフの交響曲は番号付きが3曲なので、大ピアニストとしての名
街路灯もまばらな暗い道ですれ違った影法師背後からの灯火が顔を黒一色に塗りつぶし、背格好だけのヒトガタとして歩み来たり去るゆえに瞼に蘇る共に還暦を迎え得なかった友塗られた顔ゆえ視ることを許されたその面影甘き疼きを胸に振り返り、消えゆく姿に呟く
この連休は家を建て替えることになった弟の荷物整理の手伝いを少ししたのと車を1年目点検に出したくらいで、ほとんど家で過ごしていました。というのは連休前半(つまり平成)は旧式、後半(つまり令和)は新型のPCにかまけて過ごしていたからです。 旧
今回は定年を迎えるにあたり購入したノートPC3台のお披露目です。うち白い14インチ機と黒い11インチ機が新品、銀色の11インチ機はOSなしの中古ですが状態は新品にしか見えないのになんと3200円! ピカピカなのになぜここまで安いのかといえ
気がつけば4月もはや2週目が終わろうとしていて、バタバタしているうちにも時はあっという間に過ぎてゆくばかりですが、残念ながら近所の書店とターミナル駅のCD店が3月末で閉店の憂き目にあいました。書店は僕が小6だった大阪万博の年にこの地へ移り
とうとう還暦となりました。仕事のほうはありがたいことに今の職場の関連施設に拾っていただけましたが、けっこう忙しい所らしいので週4日契約とはいえ時間的なゆとりは思ったほどできないかもしれません。それでも働かせてもらえるだけでもありがたい話なの
それではいよいよ3番と5番の間に作曲された4番について、手近な全集CDでの演奏時間を比較してみようと思います。コリンズ/ロンドンSO(1954年収録)8:47/3:59/8:48/10:06 計31:40(27.7%/12.6%/27.8
それではまず2番の後半楽章の影響をより率直に反映している3番と5番のフィナーレについて見ていきましょう。 2番の第3楽章はベートーヴェンの交響曲によく似たトリオが2つあるスケルツォの変形ですが、違いは2つ目のトリオの後にスケルツォが再帰せ
小6だった僕が今の町に越してきたのはあの大阪万博があった年でしたから、もう半世紀近い昔になりました。なにしろ夏ともなればようやく宅地化され始めたばかりでまばらにしか家のない車道の街灯めざしてカブトムシが集まってきたほど山の中だったので、団
寒さも本番のこの時期になるとシベリウスの音楽を聴く機会が増えます。19世紀から20世紀への変わり目に後期ロマン派の支流としての国民楽派的な立ち位置から始まったその創作の歩みは、ほぼ同じ時代を歩んだマーラーとは正反対のより簡潔で凝縮された音
『私的ゼロ外伝合作場』コミュにおける綾華☆☆様の物語に更新がありましたのでお知らせいたします。ジャンバードの中でこの宇宙を救う方法を模索するタロウに対し、エメラナが誰にも話せなかった苦しさを打ち明けるという場面です。日記の公開設定の関係上、
先ほど「ジュンク堂書店難波店が「店長本気の反ヘイト本キャンペーン」を開催し話題に」と題する今から4年前の暮れに書かれたこんな記事を見つけました。https://matome.naver.jp/odai/2141960867487817501?fbclid=IwAR2Yc60GVMNk4S0MsXNpsJtUDf13aAwvc54oz3
皆様あけましておめでとうございます。亥年の僕はいよいよ3月に還暦を迎える身となりましたが、元日2日と親戚回りしたので地元神社への初詣は今日になりました。たまたま小銭入れに十円玉1つと一円玉2つが残っていたので、十二支かいなとそのまま賽銭箱に