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2016年01月31日00:11

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エピソードEX5(リレー)プロローグの4

マイミクの綾華☆☆様がスタートされた新たなリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』 プロローグの第4回です。

なお綾華☆☆様のコミュは下記のアドレスです。シリーズ本編をご覧になられる場合はこちらへお回り下さい。参加は綾華☆☆様の承認制ですが、申請はどうぞお気軽に。

「ZERO Another BALLAD」
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EXリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』
綾華☆☆

take-00 δ

January 25th PM01:35

 一旦格納庫まで駆け上がり、ヘルメットとグローブを着けるや各人の愛機のコクピットとなるB・i・R・Dエッグに乗り込むパイロットトリオ。タカフミはスカイホエール、サヤはTACスペース。そしてソラが選んだのはウルトラホーク1号だ。
 DX格納庫から大型エレベータでせり上がってくる往年の名戦闘機に向けて、コクピットユニットがカタパルトレールを伝ってユニットインすると同時に、滑走路へのゲートが開く。
>よっしゃ! スカイホエール、テイクオフ!<
>TACスペース、テイクオフ!<
>ウルトラホーク1号、テイクオフ!<

 発進し上昇する機体の眼下では、シェルターへ急ぐ夢野市民たちが思わず足を止め、こちらを指差している。
>凄いわね! 地上、ヤンヤヤンヤの大騒ぎだわ!<
太平洋への軌道を取りながら、サヤは苦笑いする。
>これはあの怪獣パパラッチも来るで! ま、あのオッサンは必ず来るがの<
>もう来ましたよ。スーパーセスナ<
 長い眠りから覚めた往年の名戦闘機に追い縋ってくる銀色のセスナ。これぞ怪獣パパラッチと呼ばれる報道映像円谷プロの社長にして七十を超えた今も現役のカメラマン円谷英二が、片腕とも翼ともたのむ長男が駆るスーパーセスナである。そのとき、本部から飛び込んでくるヒトミの通信!
>タカフミりん、サヤりん、ソラりん。数が多いからパシフィカイーストとノースからも援軍が来るよ。スペーシーからの連絡では円盤生物アンペーナとドラコが確認されてるよ<
“ドラコだと? それにしてはあの円盤生物多すぎないか?”
「ああ、不自然過ぎる。これは多分斥候だろう」
 ソラの目前のモニタにもキャノピーの向こうにも、いまや空を覆うほどの群れをなす円盤生物アンペーナ! その向こうにソラにはまだ小さな点にしか見えないが、ゼロには猛スピードで突っ込んでくる彗星怪獣ドラコがはっきりと見える。
“本星はまだ隠れて高笑いってワケか。ソラ、気を抜くなよ”
「わかっているさ。行くぞ!」

 スカイホエール、TACスペース、ウルトラホーク一号の後方から、オーシャンノースパシフィカとイーストパシフィカから派遣されたブルーシーガルとマリンスワローの大編隊が合流する。だがあくまで先陣は、往年の名戦闘機の外観にハイパーディメイションで内容を一新したかつての空の勇者達だ。ソラのウルトラホーク1号を別として、スカイホエールとTACスペースには、ハイパーディメイションシステムモードも実装されている。
>パシフィカ、ドラコはジャパンで行くわ! 円盤生物は頼んだで! ソラ、サヤ。フォーメーションヤマトや!<
>ならラストアタッカーは私が行くわ!<
>サヤさん頼みます。タカフミさん、俺が先頭に出ます!<
 新TACスペースにはソラの愛機ワルキュリアと同様に、ハイパーディメイションシールドで体当たりし敵を貫通するハイパーシールドが備わっている。いかに宇宙をさすらう彗星怪獣とはいえ卓越した操縦技術と超技術ハイパーディメイション、堅い信頼に裏打ちされたジャパンアタックチームの敵ではなく、体勢を崩した漆黒の巨体にサヤは見事ラストアタックを決めてみせた。
>やるなあ、サヤ!<
 モニタの向こうでガッツポーズをするサヤにタカフミが返したとたん、自分の中でゼロが激しく緊張するのを感じたソラがその場の全員に警告する!
>みんな気をつけて! まだなにかいるかもしれません!<
 ソラの言葉にタカフミとサヤ、パシフィカの全クルーも警戒する。すると円盤生物群の背後の空に、一瞬緑の光が照り返す。

“来やがった……って、マジかっ!”
 ゼロの言葉に続き、各機のレーダーとモニタに三つの塊が飛び込んでくる。
>何あれ? アーカイブUGで似たのを見たけど<
>ど緑やけど間違いないで! あれは神戸港でウルトラセブンと戦ったヤツや!<
>アーカイブUGに類似モンスターヒット。カラーリングは違いますがキングジョーです!<
 いい交わす間にも太平洋上に降下してくる、派手なエメラルドグリーンの三体の飛行物体。
“エメラルドキングジョー! ソラ、あれはペダン星人が兵器として売り付けるキングジョーの廉価版だ。でも気をつけろ。野郎ペダニウムキャノンを装備してやがる”
「ならキングジョー形態になる前に倒さなければ!」
>ソラ、あなたのホーク1号はハイパーディメイションがまだ使えないから円盤生物の掃討に回りなさい<
 アリーナから指示する真柴リーダーに従い機体を回頭させたソラに、ゼロが呼びかける。
“行くか!”
「ああ、こんなものを地球に降ろすワケにはいかない!」
 ソラは通信回線を遮断し新ホーク1号を人工知能モードに切り替えるや、左胸から現れたウルトラゼロアイを自らのオッドアイに重ねた。


プロローグの5 →
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