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日記一覧

 前号の拙稿にN様も述べておられるとおり5番のスケルツォの手書き原稿には繰り返しが記されていますので、先に書かれた4番や同時進行していた6番と同じく、5番も繰り返しありとして着想されたことは間違いがないでしょう。それが5番に限り繰り返しなし

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 今回はブルックナーと同様、1つの型をベースに交響曲を書いたと見ることができそうなベートーヴェンについてです。 ブルックナーの場合、習作とみていい00番や0番から1番、2番、4番、5番、6番の7曲全てで両端楽章がほぼ均衡を持つという型を持っ

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 今回は前回の投稿に関してお二人からブルックナーについての投稿がありましたので、僕もブルックナーについての考えをもう少し整理させて頂きます。 前回ブルックナーも含めた何人かの作曲家の交響曲などについて内容というよりも様式に注目して作曲年代ご

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 ここしばらく生活面で余裕がないせいか、ものを考えてもなかなかちゃんとした形にできず難儀することが多いので、今回はそのうち形にしたいと思い続けているいくつかの考えを生乾きのまま列挙させていただくことにいたします。 シベリウスの7つの交響曲と

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 今回はドビュッシーの『夜想曲』とラヴェルの『ボレロ』についての雑感めいたお話です。 ドビュッシーの管弦楽の中でも、それぞれ3つの曲を組み合わせた『夜想曲』と『海』は代表作と目されていますが、特に後者は交響組曲と呼ばれることも多く、作者自身

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 S様からSACD・CDハイブリッドディスクにおけるCDの音について問いかけが今回の原稿にありました。文章から察する限り、SACDのCD層と通常CDの再生音に違いがあるかどうかとの問いであるように思われますが、我が家には同じソースによるSA

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大町陽一郎さんに捧ぐ
2022年05月25日18:28

 先に訃報が伝えられた指揮者の大町陽一郎さんの音源は決して数が多くなく、僕の手元にも下記の3点しかありません。しかも3つとも1900年代の録音で、あまり録音活動には積極的ではなかったのだろうかとも考えるわけですが、にもかかわらず聴き直してみ

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 前回に続いてワイセンベルクの話題ですが、あれから彼の録音歴を調べると、DGへの録音は独奏曲のアルバム4点しかなく、僕がDGへの録音だと思いこんでいた小沢のガーシュインアルバムにおける『ラプソディー・イン・ブルー』の独奏はEMIへの録音でし

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ピアニスト2題
2022年02月27日05:45

 今回は参加している音楽ミニコミ誌で取り上げられた、2人のピアニストについての投稿です。 一人目は既に実績のある身でショパン・コンクールに参加した反田恭平さんが、なぜ今コンクールに出たのかと問いかけた日本人インタビュアーに答えた、自分にはア

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 年を跨ぎましたが、今回はヴォーン=ウィリアムスの9つの交響曲についての続きで始めさせていただきます。まず9曲のハイティンク盤における演奏時間を下記のとおり列挙します。『海の交響曲』  82:44 20:47 22:04  7:57 31:

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『悲運のゴルト兄弟物語』その3(『鉄鎖のメデューサ』第7.1話)ヨハン・ベルネ<「鉄鎖のメデューサ」その7.1> 人間同士がここまで話がかみ合わないのも珍しいでありますなぁ。古今東西を通じても、前代未聞クラスじゃないかしらん── アンソニー

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『悲運のゴルト兄弟物語』その2(『鉄鎖のメデューサ』第7話)MF 次の日からロビンの日課には、仕事の帰りに酒場や夕食の席で語られる小柄な妖魔に関する噂を聴くことが加わった。帰るべき故郷はどこなのか。林檎の実る土地であることは察しがついた。で

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 拙作『鉄鎖のメデューサ』は今を去ること10余年前、リレー小説の冒頭話として最初の話を書いたのでしたが、いつもやられ役ばかりのモンスターにみんなもっと同情的でもいいのではなどとへそ曲がりなことを思ったせいで、未知の世界に連れ込まれたメデュー

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マイミクの綾華☆☆様のコミュニティにおけるリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』に更新がありましたのでお知らせいたします。なお綾華☆☆様のコミュは下記のアドレスです。シリーズ本編をご覧になられる場合はこちらへお回り下さい。参加は綾華☆☆様の承

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