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日記一覧

公約(?)変更
2007年12月29日07:16

 外伝2。ラストの第7章が分割されて全8章になりました。結構な分量になった上前半が動、後半が静ときれいに分かれたので。場所も最後に少し移動するので章のタイトルはその場所にしました。章の構成はこれで確定。 でも第2、4、6章がまだ出来てもいな

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 舞さまからクリスマスにいただいたイラストがあまりに麗しかったので、よせばいいのに自分でも描いてみたら、やっぱり地味〜な絵に……。 なにしろ根本的な画力に大差がありますので(汗) 強いていえば、せっかくクリスマスがきっかけだったので、祈りの

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 舞さまから「主人公バトン」というもののご指名をいただいてしまいました。 うさぎ男は僕のキャラではありませんが、ほかならぬ原案者さまのご指名とあらば固辞するわけにもまいりません。バトンというもの自体が初めてですので勝手がわかりませんが、誠実

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歴史を作るのは誰
2007年12月22日02:34

 廉価盤レーベルとしてクラシックCDの世界を一変させたナクソスの総合カタログが久しぶりに出ました。日本での代理店が交代したことによって中断していたのですが、ナクソスの意義は何よりこのカタログにこそ現れていると僕は思います。 それを一言でいう

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大きな峠は越えたけれど
2007年12月21日07:31

外伝2、核心の部分があらかた書けたので、まだ半分残っているとはいうものの少なくとも完成できるのは確かな状況にはなりました(実際には残りの半分の方がすり合わせなどでこれまで以上に時間がかかりますが)しかしこれ、本当に出していいのか?剣の時代の

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病状さらに悪化
2007年12月04日20:27

冒頭と第3章がほぼ完成した外伝2。 いつものように場所で章を分けているのですが、第2章は冒頭だけ書いて放置。第5章での砂漠のほとりの街の惨劇を遠視した女占師の語りが先行中。 全体は6章、場合によっては7章になる予定ですが、どうやら第2章の完

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悪い癖
2007年12月02日23:59

 外伝2、プロットはだいたいできたので書き始めたのですが、長くもない話なのにまたも冒頭と真ん中から書き始めています。我ながら妙な頭をしていますが、そんなわけで今回の話は全部書いてからアップするしかないようです。 中身も気が滅入る代物です。戦

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 終わった時、月は大きく傾いていた。 乙女は呆然と緑の目を見開いていた。「これが私の過去と今。私は自分のことを忘れなかった。だからこんな道を歩んできたわ」>……私が自分のことを覚えていたら、こんなふうに苦しんだというの?<「同じ道ではなかっ

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「黄金の髪の乙女たち」  〜「アルデガン」外伝1〜                 ふしじろ もひと 第3章 最果ての森 風がその森から吹き寄せていた。 残照の消えた夜空よりもなお暗い深い森の揺れる梢を風が吹き渡っていた。 風が吹き梢がざわ

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魔の森の音楽
2007年10月27日10:34

「黄金の髪の乙女たち」には1000年の昔から最果ての森に棲んでいた闇姫が登場しますが、吸血鬼と化した姫の妖気によって森も魔性を呼び起こされ魔の森と化しているというお話になっています。 今年没後50年を迎えているフィンランドの作曲家シベリウス

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続きのお話1の繋ぎ
2007年10月26日13:00

「黄金の髪の乙女たち」  〜「アルデガン」外伝1〜                 ふしじろ もひと 第2章 荒野 大陸の西のはずれに広がる広大な森の近くの荒野のただ中で、魔物たちが真昼の太陽の下に身を寄せ合っていた。 岩のような体表をした

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続きのお話1の前半
2007年10月22日19:59

「黄金の髪の乙女たち」  〜「アルデガン」外伝1〜                 ふしじろ もひと 第1章 山道 恐ろしい敵がまっすぐルザの村に近づいてくるという知らせを聞いて迎え討とうと飛び出してきた若者たちを待っていたのは、まるで勝負

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 ものすごく久しぶりに森の姫のカラーイラスト描いたので、トップ絵もこれに変更しました。 B5の紙にボールペンと黒マジックという昔からの描き方で下絵を描いたものをスキャナで取り込み、Win付属のペイントで縦横18%に縮小し256色に減色してか

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「月下の怪人」第2章(MF〜MF)「とにかく夜に野菜を売りにいくのはやめるしかないのう」 村長のロソが口髭をひねりながらいった。「だども宿のほうでは朝に間に合わせるから喜んでくれるんだ。おらあ独り身だから昼は忙しくて持っていけんし、夕方では

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ウサギ小屋業務連絡1
2007年10月15日07:03

 ウサギ男のお話はどこからでもいくつでも好き勝手に続きを書けますので、誰が誰の続きを書いているのかがわかるようにルールを考えてみました。 書かれる方もお読み下さる方もご一読いただければ幸いです(笑)http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=23967592&com

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「月下の怪人」第1章(MF) その村は南の大国レドラスの辺境に位置する街道筋から小さな山をひとつ越えたところにある、実にのどかな村だった。 山間の狭いながらも滋養のある土に恵まれたこともあり、百人に満たぬ村人たちは街道に点在する宿に野菜を供

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<最果ての森> エルリア大陸の西北に広がる神秘的な力を持つ古い森。 かつてこの森の中にあった小さな王国の姫がこよなく愛した森であり、森はそれに応え癒しと加護を与えるに至った。 姫が白髪の乙女の牙にかかり転化したことにより、その神秘的な絆はい

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 オランダの中堅指揮者ハンス・フォンクが難病の末に63歳で亡くなったと新聞が小さく報じていました。 カルロス・クライバーの訃報と同様、フォンクも93年録音のシューマン「交響曲1番」以来長く録音に接することができずにいたため、心のどこかで感じ

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<最果ての森の闇姫> 大陸の北西部に広がる最果ての森に棲む吸血鬼。 1000年前にこの森の中にあった小さな王国の王女であり、森を愛する乙女であったが、吸血鬼の祖である白髪の乙女の牙にかかり森の中で転化を遂げた。 森の木陰を映したような大きな

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Zaurusのブラウザの設定を変えて文字と最低限の画像だけ表示させるようにしたら、当たり前のことながら動作がすごく軽くなってPHSカードでのネット接続でもかなり快適にページ間の移動ができるようになりました。文字をうんと大きくできるので老眼と

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 MIXIの画面のデザイン、今朝電車の中でカットの入れ替えをしたときは前のままでしたが、夕方職場を出て駅のコーナーでZaurus明けてみたら似ても似つかない&文字や絵が崩れまくっていてびっくり! ZaurusのブラウザNetFrontとの相

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お話の部品 27
2007年09月27日21:38

    エピローグ 3日間にわたって燃え盛った炎がようやく下火になったとき、アルデガンは変わり果てていた。 結界の源だった宝玉を収めたラーダ寺院の尖塔は崩れ、魔物を封じていた岩山は完全に姿を消していた。炎が振り注いだ城壁や建物にはいまだに燃

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お話の部品 26
2007年09月26日01:30

    野営地 レドラス軍は火の球がノールドの国境を越えたのにやや遅れて攻め込んだ。 砦の軍勢は低空をかすめる巨大な火の球の飛来に浮き足だち、レドラス軍の侵攻に組織的な対処ができなかった。たちまち砦は陥落しレドラス軍によって火をかけられた。

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お話の部品 25
2007年09月25日06:47

 声を聞いて顔を上げたグロスの姿が金色に輝いていた。リアが身を投げた窓から射し込む光が彼を照らしていた。グロスは窓際にやってきた。アラードもやっとのことで窓の外を見た。 洞門のある岩山の頂が金色に輝いていた。岩肌に亀裂が入り、そこから光が漏

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お話の部品 24
2007年09月25日01:34

 アラードたち3人はラーダ寺院を目指した。だが走るのが遅いグロスは遅れ、アラードとリアは2人で尖塔の螺旋階段を一気に駆け上がった。 リアが先に宝玉の間に着いた。しかし彼女は部屋に一歩入ったところで立ちすくんだ。アラードは危うくぶつかりそうに

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お話の部品 23
2007年09月25日01:30

    アルデガン 叫び訴えるリアと解呪しようとするゴルツの様子にアラードは何かがおかしいと感じた。ラルダのときと違う! 彼はグロスを見た。グロスもアラードを見た。その顔が蒼白になっていた。「解呪の技が正常に発動していない。魂に向かうべき力

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お話の部品 22
2007年09月24日07:39

    屋上 アザリアが意識を取り戻したとき、あたりは宵闇に閉ざされていた。起こそうとした上体が折れたあばらの激痛に崩れた。一瞬振り仰いだ目がかろうじて夜空の様子を捉えた。 西と北の2箇所に赤い残照が映えていた。 天空から去った2つの太陽の

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お話の部品 21
2007年09月23日17:21

    洞門前 リアが洞門に辿りついた時、空は燃えるような朱に染めあげられていた。 夕日がちょうど沈むところだった。岩山と城壁に囲まれた砂地には影が落ちていたが、城壁は沈む夕日を照り返していた。 暗闇の中で転化したラルダに比べ、リアは転化の

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お話の部品 20
2007年09月22日16:38

    地下火山>かの者の力はあまりにも強大だった< 金色に輝く人面の竜のごとき魔物の思念が告げた。>もともとは怪物の餌食になる仲間を救いたい一心で戦いを始めたといっていた。だがその力は自身の予想を超えて強大だった。気がつけば広大な土地に棲

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お話の部品 19
2007年09月20日18:03

    王城 アザリアはレドラス王ミゲルに続き、近衛兵に両脇を挟まれたまま長い階段を登りきった。侍従が重い扉を開けた。 太陽の光がまともにアザリアの目を射ぬき一瞬なにも見えなくなった。風が吹き込むと同時に異様なわめき声が聞こえた。 扉の外は

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